京都研修旅行

京都研修旅行
平成27年9月6日(日)
開催場所:京都/将軍塚青龍殿、宇治/福寿園・朝日焼
参加者数:計17名(青年部16名、その他1名) 
講師:松林豊斎様(朝日焼)

行事内容
◆「将軍塚青龍殿」:青不動明王およびガラスの茶室「光庵」を見学、青龍殿の庭園散策。
京都フィレンツェ姉妹都市提携を記念し、デザイナー吉岡徳仁氏が茶室という空間をガラスで表現した物。茶室は京都を一望できる景色のよい場所でした。

◆京都福寿園宇治茶工房:「お茶挽き体験」
石臼でお抹茶を挽き、お菓子とともに頂きました。商品になっているお抹茶と飲み比べました。

◆「朝日焼資料館」:朝日焼窯元と作品展示室を見学。
第十五代松林豊斎氏より作陶場と登り窯の案内および説明をしていただきました。

京都研修旅行

所  感
 ガラスの茶室は来年までの期間限定公開で、主管委員会メンバーの要望も多かったため、コースに入れました。京都の景色を一望できる場所にお茶室をガラスで作り、景色を見ながらお茶をいただき休んでいただくという京都ならではの茶室だなと思いました。また、茶室だけではなく、庭園もきれいに手入れされおり、とても素敵でした。ここの見学は参加者からも好評で見学出来てうれしく思います。
当日は雨天のため、京都市内一望は叶いませんでしたが、雨でも風情があってよかったです。

 福寿園宇治茶工房では、自分でお茶を石臼で挽いて抹茶をつくり、それを点てて頂くという体験をしました。石臼で挽くときは思ったより力が要り、少しの力では上手く回せませんでした。石臼を回す速さで、お茶が粗くなったりするそうで、自分で挽いたお抹茶は結構おいしいと思いましたが、同じ銘柄のお店で売っているお茶と飲み比べると、かなり違う味でした。同じ銘柄でも挽く人・臼の速さによってもお茶の味が変わるということを体験できたことと、挽きたてのお茶の味を知ることができ、とても貴重な体験でした。一緒に頂いたお手製のほうじ茶羊羹もおいしく、バスの旅行の疲れを癒せる楽しくおいしい時間でした。

 福寿園さんのすぐ向かいに朝日焼窯元がありました。朝日焼窯元の工房の責任者の鈴木氏も淡交会青年部会員様ということでご配慮いただき、特別に作陶場や窯場に入れていただくだけなく、松林豊斎さまより直々にご説明をいただくことができ、より理解することができました。朝日焼の作品は、絵付けはほとんどなく、釉薬や形成が独特で見ごたえがありました。作品を実際に焼いているという窯は、見学させてもらえて本当に貴重な体験でした。宇治は景観がとても京都らしい趣があり、特に朝日焼窯元は建物の外観もとても素晴らしかったです。
 今回、福寿園の福井社長、朝日焼の鈴木様と、遠方で直接つながりがないものの、同じ淡交会の青年部ということでいろいろお気遣いいただき、貴重な経験をできたことはありがたいことだと思います。

 帰りのバスではビンゴゲームをしたり、座席をサロンスタイルにしてみんなで話しながら、楽しく帰りました。雨天で休日だったため道路が思いがけず混んで、予定より30分帰りが遅くなってしまいましたが、今回の研修旅行を通じて、会員同士がコミュニケーションを図り、一緒にお茶を楽しむことができ、互いに有意義な時間をすごせたと思います。

 今回は自分の委員会による企画、準備での行事でしたが、ジュニア委員のメンバーと協力して他の参加者をもてなすことができ、また私自身もとても楽しむ事ができました。ありがとうございました。

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