北陸信越ブロック第8期研修チーム 第4回研修会 レポート

平成30年4月21日(土)~4月22日(日)
開催場所:加賀市山代温泉 白山菖蒲亭、加賀市文化会館
参加対象者:第8期研修チーム

行事内容

【4月21日】
12:00~14:00 受付・NC2018おかえりなさい茶会・ただいま茶会
13:00~15:30 協議会傍聴
16:00~18:00 研修Ⅰ 谷村丹後先生 講義・実演
18:30~20:30 懇親会

【4月22日】
9:00~12:00 茶碗作陶

所感

長野県青年部 植木美帆

第8期研修チーム第4回研修会が、4月21日(土)・22日(日)に、石川県加賀市山代温泉“白山菖蒲亭”にて行われました。研修初日に実施されたのが、研修会Ⅰ「茶筅師 谷村丹後氏“茶筅について”」の講演でした。丹後先生からは、「茶筅は道具の中で、唯一作者の名前が出ないもの」。その理由は、茶筅は消耗品であるため。自分たち茶筅師は、作家ではなく職人であることを冒頭に話されました。また、茶筅の制作工程が私たちにも理解出来るように、実際の茶筅の模型も持参してくださいました。明治末期までは、茶筅の製法は一子相伝の技として伝承され、書物などは残されず、口伝にて長男のみに引き継がれま
したが、終戦後はまったく自由となったそうです。丹後先生が、茶筅を1つ作る時間は、おおよそ2時間。さらには、この茶筅の制作工程をすべて習得するには、10年かかるとのことでした。茶筅は、究極の職人技で出来ていることを学ぶことが出来ました。

石川青年部 南代香織

4月21日第8期研修チーム卒業茶会打ち合わせに参加しました。
まず、茶会全体のテーマや今後の研修でやりたいこと等を決めたうえで、各チームに分かれイメージや意見を出し合いました。みんなの意見を集約しまとめてくださる豊嶋さんのおかげで話し合いがスムーズに進みました。
私の所属している茶席チームでは、第8期研修チームならではの茶席を作っていくためにどのような趣向にするかを話し合いました。まだ会場の下見をしていないため、炉がいいか風炉がいいかも未定で、まだまだ決めることが沢山あることを再認識し、目眩がするようでした。他のチームが話し合っている面白い案も聞こえてきて、どのようなお茶会になるのかとても楽しみになりました。今後も話し合いを深めていくなかで、今までの研修で学んだことを活かして最高の卒業茶会になるよう励んでいきたいです。

石川南青年部 坪内沙織

初めての楽焼き体験だったのでとっても楽しみにしていました。講師である【らくやき体験工房・翠雲窯】の荒木先生は、気さくでユーモア溢れるお人柄であっという間に時間が過ぎていきました。楽焼は、全ての工程を自分自身で作ることができるので、余計に愛着が湧きそうです。ある程度お茶碗の形にして、お日様の下で少し乾かしてから削っていきます。なんとなく、作りたいお茶碗をイメージしていたものの、想像以上に難しく…削り過ぎてしまって茶碗の底が薄くなり過ぎ、何度か先生に助けて頂きました。荒木先生からは「お茶を点てやすく、そして飲みやすい茶碗を目指そう」とアドバイスを頂いていたにも関わらず、なかなか想像通りにはいきませんでした。陶芸家になった気分で、作陶に没頭することができてとっても楽しかったです。仕上がりが楽しみです。