関東第一ブロック ブロックコンファレンス2018 参加報告

関東第一ブロック ブロックコンファレンス2018(第39回ブロック研修会)に参加して

富山青年部 松井美紀

2018年11月17日に開催されたブロックコンファレンス2018(第39回ブロック研修会)及び18日の記念茶会に参加させていただきました。

今回のブロック研修会は、青年部関東第一ブロック創立50周年記念大会の一環で、3日間の日程のうち、2日間に参加させていただきました。
11月17日に開催されたブロックコンファレンスは、午前と午後でⅠ部、Ⅱ部に分かれたグループ別研修プログラムで、3会場(茶道会館、清昌堂やました、淡交社東京支社)、5講座からなり、Ⅰ部とⅡ部は、加賀町ホールでのパネルディスカッションを除き、同じ内容のものが開催されます。
小さなナショコンのようで、「関東第一ブロック」の規模の大きさを実感いたしました。

11月18日に開催された記念茶会は徳川家ゆかりの大本山増上寺の光摂殿大広間、圓光大師堂及び境内を使用するという、これも規模の大きなお茶会で、濃茶席を新青年部以降の歴代ブロック長、薄茶席を今期青年部部長、野点の立礼席を今期執行部役員の皆さんが担当されていました。どのお席も本当に素晴らしく、関東第一ブロックの50年の歴史と絆を感じることができる素敵な趣向にあふれたお席でした。

ブロックコンファレンスで、私が受講させていただいたのは、Ⅱ部のプログラムで関東第一地区 副委員長の秋山宗和先生を講師にお招きした「水屋の心得」という研修でした。
「みずや」の意味から始まり、部屋としての「みずや」のしつらえと働き、また、お道具についての多岐にわたるお話を拝聴することができました。
いろいろなお道具の種類と用い方について、きちんと体系だってお話いただけ、特に風炉の種類と灰型の関係についてのお話はとても興味深く大きな学びとなりました。

研修最後には関東第一ブロック 椿邦司元ブロック長、松浦ひかり直前ブロック長をパネラーにお迎えした「青年部から世界へ」という議題でのパネルディスカッションでした。
「関東第一ブロック」という地域柄か、お話にでてくる行事の規模がとても大きくそれに伴う人員、金額など富山では想像が難しいようなお話でしたが、茶道を通じて地域社会発展のために活動していく青年部としての役割とは、自分の行動とは、思いを形にして仲間に社会に働きかけることの重要性について考えることができました。
椿様からは、トランクに入る茶室を持ってワールドワイドに活動する豪快なお話を、松浦様からは、ご自分の茶室で茶道の可能性を追求していくというお話がありました。
茶道をとおして世界に発信していくというベクトルが極大に向かっていても極小に向かっていても茶道の可能性の追求という点では同じであることを感じました。
青年部として、茶人として、試行錯誤を重ねながら茶道の表現や可能性に挑戦し続けることの大切さ。チャレンジしてみて失敗したと思ったら、修正してまた挑戦する、表現に正解はないという言葉が深く心に残っています。
また、取り掛かりは自分一人でも、周りの人を巻き込んでいくことで困難だと思われる大きな事業も可能になるという、リーダーの心得として大切なことの一つを学んだような気がします。
「青年部」だけでなく、すべての「組織」運営につながるお話ではないかと思いながら拝聴しておりました。

この研修を、今後どのようにして青年部活動に活かせるかはまだわかりませんが、このようなブロック研修やブロック間交流にたくさんの北陸信越ブロックの仲間が参加してたくさん学んでいただければいいなと思いました。
私の参加は二日間でしたが、ご一緒させていただいた北陸信越ブロックの皆様、関東第一ブロックの皆様に感謝いたします。