関東第一ブロック 創立50周年記念大会 参加報告

2018年11月16日(金)~18日(日) 関東第一ブロック創立50周年記念大会 参加報告

新潟青年部  韮澤 睦美

平成301116.17.18日の三日間、関東第一ブロック創立50周年記念大会が開催され、参加してまいりました。

初日は夕方から記念式典でした。お呈茶席ではグランドピアノの形の立礼台に豊かなハーモニーが奏でられるものが沢山。お茶碗も東京を意識したオリジナルなものでとても素敵でしたが、一番感動したのがお菓子、「50」になっていました。

そして御家元のご講演。印象的だった事をいくつか。私達は日頃「ご縁がある」という言葉を良く使いますが、「縁」とは良いものだけではないという事。「苦手」と思ったものには「苦手」という縁ができる。「嫌だ」という縁もある。自分がこの世で関わったものが縁。縁がなければ素通りする。なんの感情も湧かない。いい縁だけでないこの世の中で、自分はどうやってそれらに向き合っていくのか。

それと、呈茶席のお道具になぞらえて、一見、異質と思われるものがある。しかし、それが絶妙なアクセントになる時がある。音楽では一瞬異質と思う音が絶妙なハーモニーを生む事がある。茶席のしつらえにも、組織の運営にも全てにおいてあてはまるお話でした。

平常心是道というお軸を良く見かける事があると思いますが、「平常心」とは。という事についてもお話くださいました。平常心とは何か。とり方は人それぞれだと思いますし、あくまでもこんなのがあってもいいんじゃない?というアプローチでお話くださいました。「これが絶対」という意味はなく、その時の自分にあった解釈をしてもいいのだなと少し楽になりました。今回御家元は「日々揺れ動く心」と表現されていました。喜怒哀楽、くるくると目まぐるしく変わる日々の心。ではそれを全て素直に表に出すのか。出さないのか・・・。

懇親会でのお料理も美味しく、全部きれいに平らげました。関東第一ブロックの方々や他ブロックの方々との再会も大変嬉しく楽しく夜はふけていきました。

二日目はコース別研修に参加致しました。6コースの研修内容で私は粟田焼 安田浩人氏による茶碗の絵付け体験でした。なかなか思い通りに線を引いていくことが難しく、筆を進めていくことによって、絵付茶碗がどれだけの技術を要するか思い知りました。今度からその辺の事もお道具を拝見する時、良く見たいと思います。そして青年部のOBの対談型の講演会。大都会東京ならではの試み、そして苦労、地方とはまた違った苦労の種類があるのだなと思いました。夜はまた他ブロックからの参加者の皆様と楽しく交流させていただきました。二日目より北陸信越ブロックからの参加者の皆様とも合流でき、ホッと致しました。

3日目は増上寺での記念茶会。濃茶席は歴代ブロック長の皆様によるお席、薄茶はブロック内青年部の部長によるお席、そして、ブロック役員を中心とした方での境内での呈茶席。東京特有の朝のキリっとした冷気で青空の中、それぞれの心のこもったお席を堪能させていただきました。

この度 受け入れて下さった関東第一ブロックの皆様、他ブロックから参加されていた皆様。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。充実の3日間を過ごす事ができました。