関東第二ブロック研修会

平成21年6月27日(土)~28日(日)
開催場所:川越プリンスホテル

Report

ブロック長 行松宏展

恐るべし 関東第二ブロック研修会

今年3回予定されている他ブロック間交流の第一弾。
6月27,28日埼玉県川越市川越プリンスホテルにおいて、関東第二ブロック研修会が行われ、北陸信越ブロックから私を含め7名参加させていただきました。

参加させていただいて良かったですよ。すごく良かった。
研修内容もさることながら、人間がますます好きになりました。
お茶という共通語で、初めての人とすぐ知り合いになれる、すぐ友人になれる。
相手から思いやりの気持ちが空気中を飛んできて、すごく心地よくて、有難い気持ちでいっぱいになって帰ってきました。
どこに行ってもおもてなしの笑顔、笑顔、笑顔…。
どんな言葉でも足りないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。
「また来年もみんなに会いに行きたい。山梨の研修会に参加したい。」
そう思ったのは私だけではなかったはずです。

さて、私が最近の北陸信越ブロック会員大会と一番違う、と感じた点は、「研修テーマ、研修目的がいくつかあり、それが明確にされているところ。そしてそれに向かってみんなで話し合い、答えを探すところ。」です。

最近の北陸信越ブロック会員大会の目的は「会員相互の交流をはかる」が大黒柱になっていますが、今回の関東第二ブロック研修会は以下のようなテーマ、目的が冊子のに書かれて、非常に明確になっていました。
★メインテーマ:歴史を学び、未来を創ろう
★研修テーマ:地域の魅力発見
★研修目的:(1)青年部の魅力を再発見し、地域に情報発信する。
(2)地域の魅力を活かすための青年部活動を考える。
(3)会員相互の交流をはかる

以上の研修目的・テーマの答えを探すため、10名くらいのグループに分かれて、グループ対抗のグループワークをしました。
開催地川越の街をグループに分かれて散策(川越市内のお茶席にも入りながら)しながら、川越の街のどこでどんな風に日本を感じるか。
そして自分が川越市内の青年部の一員であるならば、川越の街の魅力を生かすどのような活動をするか?
どこで・誰に・どんな風に・どういう魅力をアピールするために、青年部活動をするか?
一番素晴らしい企画を立ち上げたグループには、次の日発表&景品が贈られます(^^)

これってすごく面白い、と思いました。
皆さん、自分の街の魅力(歴史)って考えたことありますか?
その街の魅力を活かす青年部活動、考えたことありますか?

全く知らない街を歩き回り、その街の魅力をグループで考えるだけですごくワクワク。
私と一緒のグループで回った、生まれも育ちも川越で、今は県外に住んでいるという「私は川越のことよーく知ってます」と言っていた会員さん。
一緒に回って一言。
「私の知らない川越がたくさんあった」と。
案外地元の人間ほど、地元のこと、知らないのかもしれません。
実際そう言っている私もその一人ですから(^_^;)

「こんな魅力があるんだから、これを活かすためにこんな活動はどう?こんな茶会はどう?ここはこうしたら面白くない?」
いろんな意見が出てきて、みんなまるで自分の街のことを考えてるかのよう。

でも途中で思いました。
どれが正解でどれが不正解なんてない。
そうやってみんなで考えてることが大切なんだと。
青年部が地域社会と一緒になれる企画を考える、素晴らしいですよね。
素敵な研修テーマ、目的に「恐るべし、関東第二ブロック…」と感動すら覚えました。
そしてその後の懇親会が一気に打ち解けたことは言うまでもありません。

長い夜の後、宿泊ホテルで行われたゲリラ茶会。
お酒の後のお抹茶、最高に美味しかった。
お茶ってサイコー!心から思いました。

そして次の日、優秀グループに選ばれて、関東第二ブロック研修会なのに、なぜか皆さんの前に出て発表した村井副ブロック長。そんな村井さん、私は大好きです。

関東第二ブロックの皆様、本当にありがとうございました。
来年はもぐりで行ってもいいかな?
↑いいとも、と言ってあげてください。
楽しく研修させていただきました!
副ブロック長 村井秀幸
☆グループワーク
自分が川越で活動する青年部だとしたらどんな事をするか。開かれたお茶を通じたまちづくりをするためにはという課題を与えられ、街中を散策しました。
グループワークだと、一緒にいるみんなに自分の感じたことを伝え、共感してもらうと嬉しいし、ほかの人の考えに違った角度から新しい気づきがありました。
お茶を学んでいる仲間として初対面なのにとても親しくお話が出来て、不思議なご縁を感じました。
そこに住んでいる人達が、自分の知らない良さを参加した方に気づかせてもらい、地元青年部の活動のヒントになればお互いに幸せなことです。

☆より良い会にするために
私の全国委員会で知っている岡田ブロック長はやさしく、ちょっとめんどうくさがりな方でした。
しかし、ブロックのみんなの前では、まじめで、主管青年部を「泣かせます」とおっしゃっていました。一見意地悪な言葉に感じますが、その厳しさはどうすれば参加者が楽しんでもらえるかを妥協せずに考えてほしいとの思いが伝わってきました。
ブロック長自ら当日の朝切られた薄茶席の短冊をかけた青竹はすがすがしく、当日急遽洗い茶巾のお点前に変更されたのも妥協せずお客様のことを考えての事です。
「力があるから重いものをもつのではなく、重いものを持つから力が出るのだ」という総本部の方の言葉を思い出しました。
おもてなしの気持ちがいたるところに形になって現れていました。

☆北陸信越ブロック会員大会との違い
関東第二ブロックにはブロック知新会という組織がありました。部長を経験した方が入会される会で、ブロック研修会には自分がお世話になった青年部のためにとお釜を懸けてくださるそうです。
1日目はブロックとブロック知新会がお茶席を持ち、主管青年部は香煎席を担当され、2日目の朝、主管青年部がお茶席を担当されていました。
今回、ブロック研修会に併せ、支部長、幹事長先生等とブロック育成委員会を開催されていました。3桁に会員を増強しますという幹事長の力強い発言もありました

☆ゲリラ茶会
二次会終了後にホテルの部屋で茶会がありました。ブロック研修会では恒例になっているそうで、今回は千葉県のIさんが担当されていました。ご自分で作られた茶碗には川越名物の芋つるの絵があり、お菓子も引き出し式の3段重から取り出していただきました。中には豆菓子やえびせんべいが入っていて埼玉にいながら千葉も楽しめました。
お酒を頂いた後のお茶は大変おいしく、おもてなしを十分楽しませていただきました。

☆川越の印象
ゆっくり歩いていける距離でまとまっている。古いものと新しいものが同居している。
町並みに一体感がある。外国人の観光客も多かった。
蔵は大火で残ったもので、蔵の保存は大変でメンテナンスに手間がかかるそうです。青年部も一緒です。

☆自信を持って伝えよう
お茶の良さを人に何と伝えますか。何の役に立つか説明できますか。
現在、言葉遣いや思いやりといった基本的な生活文化に対する教育が出来ていない。礼儀作法が無くなった今、道と名のつく伝統文化が補っている。
その中でも茶道は生活文化教育にとって最たる良いもの。お茶は生活と密着。動きの中で行儀作法を学ぶことができる。お互いの使えあい。自信を持ってお茶を紹介してください。
動く、伝えるのは自分 世直しの尖兵という気持ちで

☆青年部綱領誤解していました
「青年部ってなんですか。答えられますか?」青年部を正しく説明できるようにという心構えが必要です。
青年部の組織どれだけ理解していますか?青年部の目的答えられますか?という講師の問いかけになんとなく理解しているつもりでした。
しかし、青年部の目的は青年部綱領にあるが、人間形成であり、地域社会への奉仕ではない。
努力論を茶道に例え、直接努力とは点前を一生懸命することや茶会に多く参加すること。間接努力とは直接努力以外の様々な経験をすること。青年部において人間形成に努めること。
間接努力を怠るから直接努力が続かない。多くの人と接する。立派な茶人として育つ。青年部はそうした人間形成の場です。

☆お茶の効果
1眠気を覚ます
2消化を助ける
3欲望を抑える
お坊さんが飲まれた理由がわかる気がしました。

研修会で学んだこと感じたことを思いつくままに書かせていただきました。
直接講師に聞いたままの部分があったり、私の感想の部分があったり、まとまりませんでしたがご容赦下さい。最後までお読み頂きありがとうございました。

長野県支部 北信青年部 山崎晴美

天使の微笑み

関東第二ブロックとの出会いは天使の微笑みからでした。
心の準備のできぬまま、急いで会場に入った私を優しく迎えたくれた笑顔。
「これをメモしてくださいね。」と差し出されたものは、メイン会場の川越プリンスホテルとお茶会会場の茶陶苑の電話番号でした。「何かあったら、ここに電話をしてくださいね。」と。
そしてオリエンテーションが続いていきました。
この時点で、何やら綿密に練られた計画の匂いがしましたが、その後にああやっぱりと思うスタッフマニュアルの存在を知ることになりました。

関東第二ブロックの研修会は、明確な研修目的のもと
①研修をする――考える ②会員の交流をはかる――楽しむ
という2つの柱があるように思われました。
そして、その柱に添って、随所に思いやりがあり、終わった後には、誰もが充実感と友情を手にします。
まず、参加する会員が困らないようにスタッフの方の配慮がある → そのスタッフが困らないようマニュアルがある → そのマニュアルが完全に機能した時、この研修を企画、運営した主管青年部の方の研修が終わるのだと思いました。

私が一番驚いたのは、スタッフマニュアルの緻密さでした。
どの担当になった人も、その日全体がどう動いているか、各担当がどういう動きをしているのかが、一目瞭然になっていました。
グループワーク(10人ほどでメンバーをつくり、研修テーマを考える)のツアコン(お世話係)の会員さんは、「青年部2年目です。」「ブロック研修会は始めての参加です。」とおしゃっていましたが、担当するメンバーを連れ、川越のまちを案内し、考え、交流をはかり、そして、荷物を持って茶会会場に入れないというルールがあるにもかかわらず、お土産を買う我が儘な会員のリクエストにも応えるといった責任を立派に果たしていました。
今までの経験では考えられない事でしたので、正直にお話しマニュアルを見せていただきました。
そのマニュアルは、スタッフとして参加する誰もが困らないようにあらゆる事を想定して作られていていました。
たとえ、会議に出席できなかったとしても、そのマニュアルを見れば、行動できるようになっているのだと思います。
そして、どの担当の〔注意点〕にも、まず、最初に“事故のないよう、風邪を引かないよう気をつける”と書いてありました。タイムスケジュールを見て、優しさを感じたのは初めてです。
行松ブロック長が、よく人間が好きになるとおしゃっていますが、本当に、なんてステキな人の集まりなんだろう!と思いました。

そのステキな人の一人、天使の微笑みツアコンのKさんとの出会いがありました。
Kさんは、何にも一生懸命で、私の我が儘なお願いもどうにかして応えてくれようと努力してくれました。
どうして、そんなに頑張れるのか聞いてみたところ、部長さんがとてもエネルギッシュで、その部長さんとなら頑張ろうという気持ちになるのだということでした。
部長さんが‥‥はっとしました。
ぜひ、その部長さんとお話してみたくなりました。ツアコンのKさんにご紹介いただき、主管部長として飛び回っているA部長さんとお話させていただきました。
A部長さんは、Kさんに「苦労させられているよね。苦労して、失敗して、成長するの。早く成長してきてね。」と笑って言っておられました。
苦労するから、楽しいことがある。苦労が大きければ大きいほど、その後の喜びは大きいと経験され知っている。そして、その事を次の代に伝えていっているのが、関東第二ブロックなのだと思いました。

この研修会に参加させていただき、本当に良かったと思っております。
お世話になりました関東第二ブロックの皆様とこのような機会を与えていただきました北陸信越ブロックの皆様に感謝申し上げます。

苦しい事の後には、必ず楽しい事があることを知り、十分楽しんだ関東第二ブロックの研修会の後には、苦しいレポートが待っていました。

石川支部 白山青年部 渡辺大輔


6月27日、28日の二日間、今年度から始まった他ブロック交流の第一弾として、「関東第二ブロック研修会」に参加してきました。
事前に、我々のブロック会員大会とは違うらしいぞ、とは聞いていました。
勉強色が強いと。もし、勉強色が強いなら、おじけづいて参加をためらう人もいるのかな、と思ったりなんなり。これは実際に体験しないと分りませんね。という訳で、参加してみることにしたのです。
このレポートでは、我々にとっては余りなじみがなく、且つ、勉強色のあった「グループワーク」なるものについて、その様子を紹介することに致します。
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会場は埼玉県にある「川越プリンスホテル」。会場へ到着後に受取った冊子を見て、目に止まったのは「グループワーク」という文字でした。
うちの会員大会にはない言葉です。1日目にも2日目にもあります。なんだろう??
タイムスケジュールから抜粋してみましょう。どれどれ。
1日目 12時30分~16時30分(4時間)茶会・小江戸川越めぐりをしながらグループワーク
    16時30分~17時00分(30分) グループワークまとめ
2日目 10時30分~11時00分(30分) グループワーク発表

となっています。他にも、
メインテーマ:『歴史を学び、未来を創ろう』
研修テーマ :「地域の魅力発見」
研修目的  :・青年部の魅力を再発見し、地域に情報発信する・地域の魅力を活かすための青年部活動を考える・会員相互の交流をはかる
と、明記されています。青年部活動を考える、か。なるほど。
そうこうしているうちに、グループワークの題目が発表されました。「日本を知らない日本人に、この川越の町で、どのような青年部活動をして
いくか」(←うろ覚えですが、このような感じでした)
これは頭を使いそうです。真剣にネタを探さないと発表で困ります。もう逃げ場はありません(笑)
というわけで、お昼を食べた後、いざ川越の町へ出発! 私のグループは10人で、皆、初対面。
通りの日陰に日傘の列が続きます。少しずつ会話が増えてきます。

「暑い、溶ける~。」
「あ、レトロなお店にレトロなサイダー。お酒みたい。」
「私、飲んでみようかな。」
「大正時代の古い洋館に、歯医者が入っているなんて、おもしろい。」
「白壁の蔵もあれば、黒壁の蔵もあるのねー。」
「ここが、連続テレビ小説の舞台かー。」
  ↓
 『さあ、お茶席のある茶陶苑に到着ですよ!』
  ↓
 ここでお茶タイム。部長経験者の方々による濃茶席が、大いに盛り上がる。
  ↓
 ホテルに戻ってからは、どのような青年部活動ができるかを皆でまとめて、その活動案を提出。(蔵のライトアップ、レトロな服装で茶会、などなど)
  ↓
 懇親会後、掲示された活動案の中で、お気に入りのものにシールでぺたっと投票。
  ↓
 二日目に優秀グループの発表。

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<気付いたこと>
①グループの皆と簡単に仲良くなれた。
  → 初対面でも、道々で気付いたことを喋り合っていく中で、お互いの人となりが短時間で知れた。

②茶席では、話しが盛り上がり易く、皆で楽しい場を共有できた。
  → 初めて会う亭主と正客でも、町並みの様子、暑さとお菓子・道具の組合わせ、などについてたくさん話ができた。また、グループワークの仲間も一緒なので、話にうなづく人や、微笑んだりする人が何人もおられた。

③川越の町の様子が、とても印象深く、記憶に残った。
  → 皆で、必死でネタを探したり、お菓子を試食したり、疑問点を尋ねたりして回ったので、川越という町の様子がとても印象に残った。

④グループワークでの意見の出し合いが、自分達の青年部活動への刺激になった。
  → 「町の良さの見つけること、見つけた町のよさを表すこと」これらの考え方は、「青年部活動での良さを見つけること、その良さを行動で表すこと」に当てはまるな、と思った。新しく出会った仲間の意見は新鮮で、自分達の青年部活動を顧みるきっかけになった。

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サマコンに参加したことのある会員にとっては、このグループワークがどんなものか、何となく分るように思います。
北陸信越ブロックでも、このグループワークをどこかで取り入れてみたいですね。良いと感じたやり方は、どんどん真似てやってみましょう!
以上デス。

上越青年部 吉村 潔


グループワーク・茶席
凡そ10人ずつのチームに分けてあり、ツアコンの案内で名所・茶席を回りました(茶席の手伝いなど有り7人で回りました)
グループワークには課題(町とお茶の融合・開かれたお茶を通じ街づくり)が設けてありました。始めは自己紹介から始まり、リーダーと書記を決め、茶席までの時間を課題のためにどのように回るかを話し会場を出ました。
感じたこと
ツアコンの2人が1・2年目の会員でしたが、細かく書かれたレジメを見ながら上手に案内されていました。今回は課題が有り課題について話ながら、少人数での行動の良さもあり誰とでも話せました。その後会場に戻り、グループワークの纏めがありましたのでそこで今日の皆の話を聞くことが出来、おもしろい意見まで飛び出し纏める方も大変でしたが良い時間でした。また賞も頂きありがとうございました。
 茶席は伝統のある御茶屋さん(茶陶園)で蔵と茶席を会場に席を設けていただきました。香煎席では地元青年部が狭山茶の利き茶を思考して頂きました。当日はすごく暑かったので冷たく冷やされた冷茶がおいしく味わうのを忘れそうでした。お菓子のおいしくまたお菓子器にアコヤ貝の細工物で鶴の器で盛られて楽しませていただきました。
薄茶席はブロック席と言うことで、ブロック長が切って来た竹に短冊と花がいけてあり取り合わせも主幹青年部を御道具に取り入れた涼やかな点前でした。なんと、当日の朝になり暑い日でしたので絞り茶布を取り入れたそうですが。お点前様は普通に行っていました。さすがと思いました。濃茶席はブロックOBである知新会が席を設けて頂き軸に「喝石巌」と青年部に対する熱いメッセージがありました。また暑い日でしたので一層しみました。話によりますと毎年担当県の中心となり席を設けているそうです。岡田ブロック長も感謝していました。

タイムスケジュール
感じたこと
オリエンテーションがあり、お話を聞くことで今日に対する気持ちを高めていただきました。
研修会ということも有り会議形式の所も多くあり皆さん良い話を聞かせていただきました。
役員の方々は、知新会の総会や育成員会の会議など行うなど地域の広いブロックならではの工夫が見られました。
開会式後チェックイン懇親会で着物の方も多く着替えられ皆さん懇親会モードで集まっておられました。それも部屋に入り着替える時間がとることが出来たからだと思います。
次の日も朝食後もお茶を頂き講演会・全大会・閉会式進みました。
閉会式の次の開催地の発表のやり方が違い、開催地の立候補という前進的な発表で(少し御芝居も有り)驚きました。また開催幕の受け継ぎという式もあり、(これを貰うと実感すると話されていました)感動しました。

全体に
感じたこと
 少しお固めの大会なのかなと後から感じました。会員のために、会員を育てるために力を注いでいるんだなと感じました。後から冊子を見ていて副部長がブロックの役員を行っていたり、ブロック長が次期LTを説得したりしているのだなと思いました。また地元会員でも有り、副支部長でもある衆議院の小宮山議員は初めから最後までおられ、お酒の心配を幹部の方とされたり、3次会でお話の機会があり熱いトークで点前の重要性を話されていました。今議員で忙しい時なのに良くここまで、熱い方だと思いました。

善光寺平青年部 竹脇順子


6月27、28日、埼玉県川越市川越プリンスホテルにて開催された関東第二ブロック研修会に参加させていただきました。

<研修会?>
“会員大会”ではなく“研修会”なのだと到着してすぐに実感させられました。

メインテーマ:『歴史を学び、未来を創ろう』
  研修テーマ:『地域の魅力発見』
  研修目的:
     ・青年部の魅力を再発見し、地域に情報発信する。
     ・地域の魅力を活かすための青年部活動を考える。
     ・会員相互の交流をはかる。

初めて訪れた町の魅力を見つけられるのか?という不安に、昼食のお弁当も喉を通らない…と思いましたが、同じグループのメンバー9人(うち2人はお茶席担当で残念ながらグループワーク不参加)、地元の茶道情報を交換し合いながら、完食しました。
昼食後、茶会・小江戸川越めぐりをしながら、グループワーク開始。
開始早々、同じグループのメンバーでツアコン役のSさんとYさん(お二人とも埼玉県西武支部西武青年部)がかなり暗い表情で、「実は大変申し訳ないのですが……」と話し始めました。
「皆さんをご案内できるようにガイドの研修を何回か受け、自分でも歩いてみて、しっかりご説明できるようにしてきたつもりですが、どうやらこの川越めぐりの後にテストがあるようなのです。川越について出題されるそうなのですが、内容は私たちもわかりません。もし私たちの説明にもれがあったら、本当にごめんなさい。」
研修の他にテスト!?
グループメンバー全員が動揺しましたが、今にして思えば、この時すでに関東第二ブロックの作戦にはまっていたように思います。
例えば、
・テーマを決めて散策することで、その町の印象を強くする。
・グループワークを行うことで(テストも)、参加者の協力体制を作り上げる。
・会員自身がしっかりやらないとグループの成績にも関わるため、会員の自覚が増し、さらに達成感が得られる。

町、参加者、会員、関わっている全部・全員に何らかの結果が得られるのです。

否も応もなく、散策開始直後から私たちグループKは、この状況を何とかしようと一気に一致団結していきました。
頑張ってくれてるツアコンさん達がいてくれるのにテストで悪い点はとれないし、研修会も乗り切らねば!と、初めて出会ったメンバーなのに、いつの間にか以前からの知り合いのようになっていました。
川越の暑さの中、茶会・小江戸川越めぐりは進みました。
待合での冷茶(二種の冷茶で、どちらが狭山茶かのクイズ形式)、エアコン使用不可の蔵での立礼席、関東第二ブロック知新会による濃茶席、どのお席も堪能させていただきました。
待ち時間も少なくスムーズで、椅子が足りないとすぐに用意してくださり、手荷物もグループごとに預かってくださり、などなど、全スタッフの優秀さには驚きました。陰では、あの暑さの中、走り回ってくださっていたのだと思います(りっぱなマニュアルもあったとか)。

ホテルに戻ってからの、グループワークのまとめでは、全メンバーからアイデアがあふれ出してきました。考えることは、やはりお茶会。しかも仮想のお茶会なので、ひとりとして「それは無理」とは言いません。考えながら、「本当にそんなお席がつくれたら良いね」とメンバー全員が想像したと思います。
楽しい時間でした。

<ゲリラ茶会>
グループワークの後は、開会式、総本部報告、全国委員会助言、懇親会が行われました。
驚いたのはゲリラ茶会でした。ホテルの一室で夜、お客はベッドに座り、ぎゅうぎゅう詰めの中、本当にお茶会をするのです。このような経験は初めてで、最初は逃げ出そうかと思いました。
けれどよく見ると非常に真面目なお席でした。混んでいたのでよく見えませんでしたが、花入れは席主作の船徳利、菓子器は菓子箪笥みたいで、その時にテーマを伺わなかったことを後悔しています。
なんて凄いことができるんだろう、と感動致しました。

<最後に>
翌日の全体会議で、青年部全国代表者会議 副議長 東北ブロック長の長谷川氏が“面白い”とは、顔が白くなるほど努力しないと楽しめないということだ、とお話されていました。
川越での研修会を私がこんなにも楽しめたのは、関東第二ブロックの方々が、顔が白くなるほど努力してくださったからだと思います。
都会だけあって関東第二ブロックには、いろいろなタイプの方がいらっしゃしました。でもどの方にも共通していたのが、努力や苦労を一切顔に出さずに参加者をあたたかく迎えてくれたということです。
関東第二ブロックの皆さまに心から感謝申し上げます。
また、他ブロック間交流を実現してくださった行松ブロック長、同行してくださった皆さん、そして私を快く送り出してくれた善光寺平青年部の皆、本当にありがとうございました。
今後の青年部活動に今回の経験を活かし、私が感じたこの楽しさを善光寺平の皆も体験できるよう、工夫していきたいと思います。

事務局 高野由紀

ふるさと再発見

新潟に来る前は埼玉県支部しらこばと青年部の会員だった私にとって、関東第二ブロックは私のふるさとです。もしブロックで行かせてもらえないなら、埼玉が主管なので、お手伝いとしてでも参加させてもらいたい、そんな気持ちでしたが今回参加させていただくことが決まり、この日がくるのが待ち遠しくて仕方ありませんでした。
実家で前泊し、よく学生時代に使っていた駅で乗車、懐かしい電車に乗って川越市に向かい会場に着くと、懐かしい顔が迎えてくれました。埼玉のみなさんの胸についている名札の「コバトン」が妙にいとおしく見えました。

北陸信越ブロックの会員大会に初めて参加したとき、観光がメインでしたのでとても驚きました。以前千葉の研修会に参加したときは、講演会やグループディスカッションなどお勉強が中心で、まだ青年部もよくわかっていない立場だったせいもあり、みなさまの迫力に圧倒され、具合が悪くなりほとんど部屋で寝ていたといういやな過去がありましたが、今回はなんだかリベンジできそう…グループのみなさんとおしゃべりしながら茶会会場の「茶陶苑」に着くまでの道すがら思いました。
猛暑の中いただいたつめたい「氷室」に感激し、濃茶席ではなつかしいOBの先輩の凛々しい姿やおもてなしに感動、立礼席では「しらこばと」の蒔絵のほどこされたお棗がやっぱりいとおしく見えました。香煎席でいただいた冷たい2種類のお茶は知覧茶と狭山茶を聞茶するというものでしたが、何度もおかわりをしたいくらいおいしかったです。なによりもお客然として参加している私たちが暑いと言う前に、着物で動き回るスタッフの皆さんはどれだけ暑かったことでしょう、そんなことも感じさせないくらい、皆さんが一生懸命おもてなしをしてくださったことがとてもうれしかったです。
グループでお茶席を回り川越の町を散策しながら、買い求めた「蔵サイダー」や「芋ソフトクリーム」を味見しあったりして、初めて出会ったのにグループのみなさんとはずっと一緒に活動している青年部の仲間のような気がしてきました。
ホテルに帰ってからのグループワークは、それぞれが感じた川越の魅力を話し合いました。誰かが言った意見がほかの人の想像力を刺激したり、自然の風や音、日本人の五感を呼び覚ますようなすてきな川越を最大限利用したお茶会を考えました。人に喜んでもらえるようにと知恵を絞るのですから、こんなに楽しくて幸せなことはないなぁと思いました。町巡りも楽しかった、というだけならただの観光ですが、それだけで終わってしまうのではなく、それぞれ感じたことを言葉に出し、またそれを聞き、一つの意見に集約していくことでさらに思い出や絆が深まり、本当の研修となったような気がします。

ふるさとを離れ、違う立場でふるさとに帰ってきていろいろな発見ができました。今まで知らなかった川越の魅力、いっしょの社中でお稽古していた友達や、元の青年部の仲間が活躍する姿、LT研修以外で会ったLTの仲間の楽しそうな笑顔…どれもきらきら輝いて見えました。
私はこの場所、この人たちに育ててもらったのだ、と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
こんな機会を与えてくださった関東第二ブロック、北陸信越ブロックに恩返しがしたい…それには自分は何ができるだろうか。また新しい模索の日々が始まります。