奈良先生講演会-金沢 茶と工芸-・懇親会(金沢青年部)


平成23年10月30日(日)
開催場所:21世紀美術館山宇亭 松濤庵
参加者数:計41名(青年部41名)

行事内容
金沢青年部茶会委員が、他の会員の方々を招いて、「秋彩」を主題、「わたしからあなたへ」を副題とした茶会を開催。
本席は濃茶、10月は風炉の終わりの月でもあることから、中置き、破れ鉄風炉、藁灰という名残の趣向。
副席は薄茶、千歳盆の点前。待合ではすすきや松ぼっくり等を飾り、季節を感じる様々な秋の彩りを表現。


所   感
 2ヶ月前から準備に取り掛かり、まずテーマを決めることから始め、議論を重ねながら、趣向や道具組み等、ひとつひとつ決めて行くのは大変な作業だったが、皆が力を合わせ、より良い茶会にしたいと思う熱意で心がひとつになっていったように思う。本席・濃茶(山宇亭)は、名残りと言うことで、藁灰作りにも挑戦した。出来上がった藁灰を、灰型の上にピンセットで一本ずつ並べて行くのには想像以上の集中力と根気を要したが、出来上がった時には達成感が感じられ、皆で喜びを分かちあう事が出来た。副席(松濤庵)は、名残の席から一転、秋から感じられる彩りを取り入れ明るい席となるよう趣向を凝らした。副題の「わたしからあなたへ」は、東日本大震災等、心を痛める様々な出来事が取り巻く中、同じ時代を生きる者同士、命を惜しむ、身近なもの、目に見えぬものを慈しみ、出会えた事に感謝。この気持ちを一碗のお茶に込めて伝えたいということで、副題とした。出席者からは、秋の空のようなお茶会でした。という感想も寄せられ感無量だった。今後も感謝の心を忘れず精進し、青年部活動を続けていきたいと強く思った。