第23回 少年少女ジャンボリー

第23回 少年少女ジャンボリー
平成26年7月19日(土)~20日(日)
主催:石川南青年部
後援・協賛:文部科学省
テーマ:次世代を担う子供たちと茶道を通してその楽しさを分かち合おう。
趣旨・目的:茶道および茶道にかかわる伝統文化体験を通して、健全な青少年育成に貢献する。
開催場所:里山自然学校 大杉みどりの里   参加者数:計55名(大人10名、小人34名、主催者11名) 

行事内容

陶芸教室:陶芸家日暮宗三先生を招き、茶碗や皿、コップなどを作成、焼成後個人に配布。
茶筅振り体験(盆略点前):盆略点前にて、友達にお茶を点てる体験、友達の点てたお茶を飲む体験
ゲーム:ウォークラリー形式で5つのゲームをクリアしていくゲーム大会
和菓子作り体験:行松旭松堂の浜中剛工場長を講師に、主菓子づくりの体験(2種・7個)
茶会体験(茶席体験):床(掛物・花)を拝見し、茶箱と瓶掛けによる青年部会員の点前を見ながら、自作のお菓子と薄茶を楽しんだ。
お茶席のマナー講習:茶席の入り方、床の拝見の仕方、お茶の飲み方、お菓子の食べ方などその他、みどりの里による、入所式、朝・夕のつどい、掃除、退所式等あり。

第23回 少年少女ジャンボリー

所感

【陶芸教室】先生が手本で茶碗の作り方を説明してくださり、それを見て茶碗を作る子もいましたし、茶碗が難しい子はお皿やマグカップなど思い思いの物を作成。それぞれに個性が現れており、焼成後が楽しみです。

【茶筅振り体験】 昨年のもっとお茶を点てたかったという子供たちの要望を受けて、今年は時間を長くした結果、十分に楽しんでいたようでした。また、茶道を習っている子が初心者に教える姿も見られ、経験者・未経験者ともに有意義な時間になったと思います。

【和菓子作り】毎年人気の企画です。今年はスイカと団扇のお菓子を作りました。団扇は初めての子が多く、とても楽しんで作っていました。また、講師の浜中さんが今年人気のアナと雪の女王の雪だるまのキャラクター「オラフ」を同じ材料で作って見せてくれたので、和菓子の表現の多様性を感じてもらえたのではないかと思います。行事の感想を書いてもらっていますが、今年は和菓子作りの感想が多く、茶席体験の時にお茶と一緒に食べてとてもおいしかったという感想が多く見られました。

【茶席体験】今年はお茶席体験の前にお茶席でのマナー講習の時間を設けましたので、茶席に入った時、床の間の拝見や「お点前頂戴いたします」といった挨拶なども低学年や幼稚園児もちゃんとできていてとてもかわいらしかったです。お茶が苦いという感想も聞かれましたが、いつかお茶のおいしさが分かってもらえればと思います。

【全体を振り返って】 
今年は、初日のみの参加や低学年の親子参加が多かった点で例年とは少し違っていました。
また幼稚園児の参加や中学生の参加もここ数年には珍しかったと思います。そのため、企画の段階から低学年でも楽しめるようにと特に気を配りました。しかしながら私たちの心配もなんのその高学年の子供達が積極的に小さな子の面倒を見てくれて、サポートもしっかり。2日目には、もう親のそばより優しいお姉さん・お兄さんのそばがよいらしく、お菓子作りもお茶席も一人でちゃんとできており、たった1日ですっかり成長していました。今回は年齢・参加方法にあわせてそれぞれの楽しみ方で今回の企画を楽しんでいただけたようでうれしく思います。
お茶とそれに関わる陶芸や和菓子作りといった体験を通して、楽しい思い出とともにこれまでより少しでもお茶を身近に感じてもらえて、今回の出会いを通して友達の輪を広げてくれたことをとてもうれしく思います。
今回は、学校茶道の先生方よりたくさんの子供達・親子をご紹介いただきました。その先生方より 「とても楽しかったみたいで来年も参加すると言っていたよ」と教えていただきました。
来年また会おうと互いに約束をした子供達もいたようですので、次回も楽しい企画を考えてお茶を楽しむ機会を提供したいと思います。
第23回 少年少女ジャンボリー