爽涼茶会

爽涼茶会
平成27年8月2日(日)
開催場所:若鶴酒造 大正蔵
参加者数:計54名(青年部53名、その他1名)

行事内容

今回の大寄茶会は、五感を味わっていただくことを考えた茶会を催しました。

「視覚」は、会場の若鶴酒造の大正蔵。大正11年建造の歴史ある酒蔵を改修したモダンな建物です。その空間の舞台に点前座用座敷を竹の船のように配置し、朝どれの新鮮な青竹で飾りつけしました。

「聴覚」として待合に高岡銅器の風鈴を飾り、「嗅覚」として待合に日本で採れる植物を使ったブレンド精油の香りを拡散させ、音と香りで心身を浄化し涼しさも感じてもらえるようにしました。

「味覚」は、主菓子です。「触覚」で涼しさも感じてもらえるよう美しい団扇をかたどった練り切のお菓子は四種類用意し、お隣同志で楽しんでいただけるように工夫しました。待合では若鶴酒造のお酒を使ったひと口ゼリーをお出ししたり、若鶴酒造さんの試飲会を行うなど待合時間を退屈せずに楽しんでいただけるよう配慮しました。約700名の方にお越し頂き、大変盛り上がり、無事終えることができました。
爽涼茶会

所感

予約をしなければ入ることができない大正蔵が大変興味をそそる場所となったのも大きな後押しとなり、近年稀に見る約700名という非常に多くのお客様が来てくださいました。

大正蔵内装は大屋根下部に連続する迫力のある登り梁を生かした開放感とモダンなデザインが贅沢な空間ですが、竹の船に見立てた点前座、大胆な竹のセッティングなど、その空間に負けることなく上手く生かした設えに大変感動していただけました。

お茶、お菓子をお出しする動線を考えるのは難しかったのですが、会員の皆さんの経験と慣れた動きとチームワークの良さで問題なくできました。

待合席では、会場である若鶴酒造のお酒を使った会員手作りのひと口ゼリーをお出しし、楽しんでいただきました。ゼリーの保管場所やその提供の仕方に試行錯誤しましたが、スムーズにお出しできました。

700名という近年にない多くのお客様にお越しいただき、待合の混雑を大変危惧しておりましたが、予想より混み合わず、少々混み合った時間は若鶴酒造の試飲会やビデオ上映で楽しんでいただけたと思います。ご協力いただいた若鶴酒造の方々には心より感謝申し上げます。

また、今回は会員参加も大変多く、当日は53名の方に来ていただきました。前日の準備だけに来てくださった方もいらっしゃいました。700名のお客様を無事おもてなしできたという会員のチームワークの実力も実感できました。

最後になりましたが、親先生、役員をはじめとする会員の皆様のお陰様で成功できました。本当にありがとうございました。今後も皆様にご意見をいただきながら精進し、今回の経験を次の50周年記念茶会に生かしてゆきたいと思います。