東中国ブロック-親子合同研修会~つなげよう日本の心 深めよう親子の絆

平成22年7月18日(日)19日(月・祝)
テーマ:親子合同研修会~つなげよう日本の心 深めよう親子の絆
開催場所:津山鶴山ホテル

プログラム〈1日目〉

10:00
受付・呈茶席・
13:15~
開会式
13:45~
講演会『医学から科学へ~津山藩医宇田川家三代の偉業~』津山洋学資料館館長 下山純正氏
14:30~
総本部指導『親支部・青年部組織の活性化について』淡交会理事 那須延明氏
15:15~
全国委員会報告 青年部全国委員会総括監事 青野宗和氏
15:45~
研修
17:30~
休憩・チェックイン
18:00~
懇親会

プログラム〈2日目〉

7:00~
薄茶席
10:00~
業躰講習「行之行台子点前」「初心者への指導方法」今日庵業躰 阿部宗正先生
12:15~
閉会式

Report

ブロック長 行松宏展

「目からうろこ」
7月18~19日、東中国地区「親子合同研修会」に参加させていただきました。
小松市から岡山県津山市まで片道6時間、往復12時間。
でもメンバーとワイワイ話しながらの12時間は、あっという間でとても楽しく有意義な時間でした。

親子合同研修会というだけあって、青年部107名に対して親先生163名の参加。さながら地区大会の縮小版のようでした。
到着してすぐの呈茶席は青年部と学茶合同席で、かわいいお子さんたちが青年部会員に混じって一所懸命お運びをしていました。
その愛くるしい姿を見ているだけで「温かい気持ち」になりました。
東中国ブロック親子合同研修会に参加させていただき、北陸信越ブロック会員大会や他ブロック研修会との最大の違いは、「いくつかのグループに分かれて、親先生方とグループディスカッションをさせていただける」という点でした。
もちろんグループにはいろんな青年部の会員、いろんな支部の先生方を配置してありましたので、まさか本音トークにはならないだろう、オブラートに包んだような話合いに終始するだろうと思ってました。

テーマは「活力ある青年部作りと青年部会員増強に関する親支部の支援について」でした。
私たちのグループの議長が青年部OBの親先生で、どちらかというと青年部よりの考えを示して下さったので、青年部会員も発言しやすかったように思います。
約1時間半、非常に白熱した話合いになり、最後は議長がどこに落とし込むのか、ドキドキハラハラしました。
その中で普段聞けない先生方の本音をいくつもお聞かせいただける機会をいただき、目からうろこが何度も落ちました。
先生方の青年部に対する「温かい想い、声援」をいくつもお聞かせいただき、これからブロックとして、親先生や青年部会員の皆様にさせていただきたくなったことが、またたくさんできました。
「思えば思われる」 そう強く思った親子合同研修会でした。

夜の青年部懇親会、東中国ブロックは芸達者な人が多く、「懇親会も研修の一部」と改めて思いました(^^;)
北陸信越ブロックも「歌って踊れる人材育成」を目指していきます。
東中国ブロックの皆さま、主管の津山青年部の皆さま、本当にたくさんの宝物をいただき、ありがとうございました。

福井支部 振媛青年部部長 新家佳代

7月18日、梅雨明けの抜けるような青空の下、緑の木々に囲まれた道を岡山県津山市に向かいました。
東中国地区会員大会を視察…と思って出かけたのですが、実際には親子合同研修会でした。
参加者は親支部163名、青年部107名。
北信越ブロックの会員大会とは 大分様子が違っていました。
「 活力ある青年部作りと青年部会員増強に関する親支部の支援について」というテーマのもとでの研修会は、親支部の方、青年部を卒業して間もない方との座談会形式でした。
親支部の方々の、青年部の活動への賛辞や、青年部卒業生の苦労話など、興味深く楽しい時間をすごす事ができました。
 二日目の薄茶席は、親支部の先生が半東を務められました。
津山は戦災にあっていないため、由緒あるお道具がたくさん残っているとのことでした。

そして、業躰先生による八卦のお話と行之行台子指導など、とても実のある研修会でした。
このように親支部と青年部がタイアップしての研修会に新鮮な驚きを覚えました。

ブロック事務局 高野由紀


東中国ブロックとのブロック間交流―ブロック会員大会でも、ブロック研修会でもなく、「親子合同研修会」は参加者が親支部の方がが多いと聞いておりましたので、少し緊張しながら参加させていただきました。

今回もたくさんのことを学ばせていただきましたが特に、「茶の湯に出会う・日本に出会う」ことと「意志の疎通の大切さ」を教えて頂きました。

研修会が始まる前に津山洋学資料館を見学しました。時間もあまりなく、じっくり見ることができませんでしが、講演会では洋学の歴史についてお話を聞きました。医学の発展の原点がここ津山にあること、都との文化の交流の分岐点にあり、学者を輩出する土壌というすごい土地柄だということを初めて知り、日本には知らない土地がたくさんあることを痛感しました。「茶の湯に出会う、日本に出会う」~まさに知らない日本に出会うことができ、そこで守られている茶の湯に出会うことができました。かわいいお運びさん達の呈茶席、幹事長先生の薄茶席ではお茶の原点に出会うことができました。~茶の湯とはただ湯を沸かし茶を点てて飲むばかりなるもとを知るべし~まさにその一碗こそが何よりも最上のおもてなしであることを東中国地区の皆様の素朴で飾らない温かさにより、感じることができました。

そして、プログラムに組み込まれていた「研修」での親支部の先生方と直接、ディスカッションすることができたことは本当に貴重な体験でした。他支部とはいえ、先生方にいろいろ質問しましたところ答えは意外とシンプルなものでした。青年部から学ぶことがたくさんあると言っておられた先生もいらして、上から目線ではなく一緒に活動していくことを喜んでくださっていることをうれしく思いました。研修会を通じて「報告・連絡・相談」という基本のことができていなければ、活動そのものがいかに高尚なものでも理解されないことがわかりました。懇親会でも青年部のみなさんは先生方と親しく会話されていて、普段からコミュニケーションがとれていること、愛される青年部の基本を垣間見たような気がしました。

業躰指導ではいままで興味がありながらも機会がなかった「陰陽」「八卦」の話を詳細に聞くことができましたし、行之行台子点前もじっくり拝見することができました。
懇親会や二次会、すべての瞬間に東中国ブロックの皆様の温かい心を感じることができました。こころより感謝申し上げます。

中越支部 中越青年部部長 堀井 智加子

「津山リポート」
7/18・19(日・祝)岡山県津山市にて行われた東中国地区の親子合同研修会に行って参りました。
何気なく選択した津山行きですが・・・遠かった・・・。改めて今、昨年遠路はるばる新潟へ来て頂いた東中国ブロックの皆さんへ感謝です。そして他ブロック間交流という試みが無ければこうして全国をブロックの皆さんと楽しく車で駆け巡ることも無いだろうとまたブロックへ感謝です。
今回初めてブロック間交流として他ブロックへ伺うことができ‘親子合同研修会’ということもあり、どんな形で親子で行われるのか、自分達に参考になる事があるのか興味津々で参加しました。
今回参加させて頂いて一番の収穫は、“つなげよう日本の心、深めよう親子の絆”という研修会テーマにもあるように親子の関係そのあり方を再びよく考える時間を頂いた事です。
親が青年部に関心を持って協力的であるために自分たちも親へ歩み寄り近づいていかなければその距離と関係は変わらないという事と改めて「ホウ・レン・ソウ」の大切さを感じました。
1日目の研修では、11人26グループに分かれ「活力ある青年部作りと青年部会員増強に関する親支部の支援について」というテーマに基いてそれぞれ親子入り混じっての話し合いがなされました。
研修テーマは、中越青年部にとっても切実な問題であると共感し規模の大小にかかわらず皆抱えている問題なのかと思いました。しかしながらその話し合いは、親子和気藹々ムードに包まれ、とても暖かい雰囲気を羨ましく感じました。
2日目の業躰講習・阿部宗正先生の八卦についてのお話はとても分かりやすく、ユーモアにとんだ内容で楽しく学ぶことができ、実技指導の「行之行台子点前」についても大変勉強になりました。
2日間を通して講習会・研修・業躰講習と盛りだくさんで出発から到着まで道中を含め時間をめいっぱい使って充実したものだったと思います。
最後は、高祖ブロック長をはじめ東中国ブロックの皆さんに笑顔でお見送りして頂き暖かい気持ちで津山をあとにしました。

行松ブロック長、長距離運転お疲れさまでした。
そして、みなさん ありがとうございました。

福井支部ますほ青年部 川嶋 律子

ブロック間交流に参加させて頂き、ありがとうございました。
昨年に続き二回目の参加でしたが、今回もまた素晴らしい経験をさせて頂きました。
「親子合同研修会」とうたわれている通り、私たちの会員大会とは異なり、親と子合同で行われた研修でした。このような研修が行えるのは、今回参加させて頂いたブロックが、岡山県と広島県の一部という、狭い地域で成り立っているブロックだからこそ可能な行事だと感じました。
研修内容としては、呈茶・講演会・総本部指導・茶席・業躰講習の他に、親と子が同じテーブルを囲んで意見を出し合う研修がありました。この研修は「活力ある青年部作りと青年部会員増強に関する親支部の支援について」というテーマで行われ、色々な意見を聞く事ができました。北陸信越ブロック全体で、このような話し合いを持つ事はなかなか難しいと思いますが、支部行事として参考にさせて頂ける事が多くありました。
青年部と一言に言っても、地域によって様々な取り組みをされており、新たな発見と感動を経験する事が出来ました。このような経験が出来るのも、ブロック間交流という行事に参加させい頂けたからこそだと思います。そしてなんと言っても、今回の研修でまた多くの方と繋がる事ができました。皆様も機会があれば、是非ブロック間交流に参加してみて下さい。

福井支部 越青年部 齊藤美穂

直前の各地における災害の報道に、研修に伺って良い状況なのかと心配いたしましたが、梅雨明けの空と緑の美しい道中となりました。

「活力ある青年部作りと青年部会員増強に関する親支部の支援について」というテーマでの研修では、私が幽霊会員から今部長をさせて頂くことになった一通の手紙を思いだしました。行事の出欠葉書が届くたびに、欠席のお返事をするのが申し訳なく、だんだん重荷になっていた頃のことでした。茶会当日にしか参加できなかった私に、お疲れではないですかとのねぎらいの一文が書かれていました。参加できない私を誰も責めたりしないのだと思った時、とても気持ちが軽くなっていきました。こんな気配りが出来る思いやりのある青年部の先輩に自分も少しでも近づきたいと思ったことを思い出しました。成長していないことに気付かせていただけたことで、残りの任期、頑張ろうと思いを新たにしました。
東中国地区の先生方と青年部の距離がとても近く感じられ、先生方が青年部の活動をよく御存知の様子で、また理解が深く、活発な活動の礎になっているのだと感じました。

薄茶席では、すばらしい数々のお道具でのおもてなしをいただき、初めていただく珍しいお菓子と美味しいお茶に、ほっといたしました。一輪の朝顔と釣瓶の替茶器に感激いたしましたし、たくさん勉強させていただきました。

業躰講習では「八卦」をやさしく教えていただきました。太極から八卦に至るまでを教えて頂き、茶室がどのようにあるのかとのかかわりもよく解りました。いろいろなことが納得できる貴重な「学」の時間となりました。また、「行之行台子」も八卦盆の中の配置の理由まで教えていただけたことは、大変幸せなことと思います。

このような機会を与えて下さった東中国地区・東中国ブロックの皆様、北陸信越ブロックの皆様、そして快く行かせてくれる家族、皆様に心より感謝申し上げます。今回学んだことを会員の皆様にもお伝えし、これからの活動につなげることが恩返しに代えさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。

石川支部 金沢城北青年部  中西裕美子

海の日の連休…なのに、なぜか毎年お茶の日です。今年は、ご縁があって津山へ行かせていただきました。
「親子合同研修会」は、青年部と親支部が和気あいあいとした催しで、こじんまりとした支部ならではのアットホームな雰囲気に驚きを隠せませんでした。
特に、グループディスカッションや懇親会では、同じメンバーで親交を深めることができ、青年部を応援してくださる先生方の優しさに触れ感激しました。私の参加したテーブルのメンバーは親支部の先生がほとんどで、役員をされている方も多く同席されていましたが、緊張もなく、思ったことをお話させていただける懐の深さには、うらやましい思いがいたしました。
講習では、舞台の上でのデモンストレーションを大きなスクリーンが映し出し、椅子席でゆったりと拝見できるように配慮されていました。阿部先生の貴重なお話が、自分のためだけにしてくださっているのではないかと錯覚するくらい身近で、それだけでも来たかいがあったと感じました。(レディーファーストの北陸信越ブロックの男性の気配りのおかげも大きかったです)
北陸信越ブロックに反映するにはどうしたらいいかと、帰路も真剣なブロック長始め、ブロックスタッフの車中討議にも、思わず引き込まれ、次代を担う会員に伝えたいことがいっぱいです。ご一緒してくださった皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。

副ブロック長 栗林 満

今回、東中国ブロックに行ってみたいなと思ったのは、「親子合同研修会」と書いてあったからだったのですが、実際参加してみて驚きの連続でした。
今までの北陸信越ブロックのブロック会員大会、また他ブロックのブロック研修会から見たら、全く違っていて地区大会に参加しているのかなと錯覚するかのような感じの研修会でした。
初日に開催された親先生・青年部がグループに分かれてのグループディスカッションでは様々な意見がかわされました。
今回、北陸信越から参加したメンバーは、それぞれ違うグループに分けられていましたが、後で聞いてみると色んな意見が出ていて大変参考になることが多かったです。
親先生は青年部のことを本当に真剣に考えてくださっている姿が良くわかり、時には厳しい意見もありました。だからといって会員が発言できないかといったら決してそう言う訳でもなく意見が言えていて、これが親と子の本来のあるべき姿なんだなと感動さえ覚えました。
禅語に「啐啄同時」という言葉があります。
5月は野鳥にとっては子育ての時期です、卵の中のヒナ鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、ちょうどその時、親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」といいます。雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって殻が破れて中から雛鳥が出てきます。
このことから師匠と弟子の関係にたとえて、あらわされています。
師匠を母鳥にたとえ、師匠と弟子が意気相合して、弟子が求めてきて教えてあげるべきタイミングの時に教え、その間髪いれない好機がまさに「啐啄同時」であり、今回の研修会に参加させていただき、この禅語を思い出しました。
もちろん苦労話も色々と聞かせていただき、すぐに真似が出来るものだとは決して思えませんが帰りの車の中では今後の北陸信越ブロックの活動について熱く語り合っていきました。

福井支部日野青年部 竹内和代

 昨年は都合がつかず参加できなかったブロック間交流に、はじめて参加させて頂きました。他のブロックはどんな会員大会をしているのかとても興味があって参加しましたが、会員大会ではなく、東中国地区の親子合同研修会ということでした。北陸信越ブロックでいうと、地区大会のような研修会でした。

 親支部・青年部混合のグループに分かれてのディスカッションでは、青年部に対する親支部の先生方の考え方がわかり、自分の抱えている問題がみんなと共通していることもわかりました。 話し合いの中で、これからは青年部の会員を増やすことはもとより、みんなで茶道人口を増やすことの工夫をしないといけないと痛感しました。

 1日目の呈茶は青年部・学茶合同で、2日目の薄茶席は親支部の先生が担当され、それぞれに分担されていて、それぞれの負担はあまり多くはないのかなと感じました。

 業躰先生の講習では、阿部先生のとてもかみ砕いたわかりやすい説明と、スクリーンに映し出された実技の映像から、行の行台子をしっかりと勉強することができました。 スクリーンで映し出されると、会場全体の人が細部にわたり見ることができるので、お点前する人はとても大変だと思いますが、参加者にとってはとても勉強になります。支部の講習会でもスクリーンの利用を提案できるといいと思いました。

 親子でこのように一堂に会して研修することはとてもいいことだと思います。でも、北陸信越ブロックでは、距離的に広範囲になるので、各青年部・各支部単位の行事としてなら先生方にも参加をお願いできるのかなと思いました。

 後日、社中先生や機会があって青年部を卒業した先輩に話をしたら、「現状に留まらず、他のブロックのやり方を勉強し、取り入れられることは取り入れていこうとする姿勢は大事なことです。とてもいい経験ができたね。」といわれました。
このブロック間交流の企画を立てられた行松ブロック長様をはじめ、お世話になった皆様に感謝します。ありがとうございました。

石川支部能登青年部 中村仁人

梅雨明け間もない7月18、19日、岡山県津山市で行われた東中国地区親子合同研修会に出席しました。
津山市はお茶への関心のレベルが高く、私は岡山と言えば、桃太郎伝説かきびだんご位で、津山市の事を全く知らず、改めて岡山県の懐の深さにびっくりしました。中でも、2日目の行之行台子点前講習の前に薄茶をいただきましたが、その時の亭主の先生が出されたお道具は本当に素晴らしかったです。同行の栗林副ブロック長も、立派なお道具が、何のてらいも無しに普通にだされている事に、とても驚いておりました。
初日、東中国ブロックの先生方とのグループディスカッションでは、東中国ブロックの親支部の先生方と青年部は強い絆で結びついた良好な関係にあるな、と思いました。我々も支部の先生方ともっと堅く結ばれた絆を作って行くために、先生方を頼りにしてもいいかな、と思いました。もちろん、我々ももっと信頼される青年部にならなければならないんですけど。
全国大会に出席したり、他の青年部の活動を観たりすると、いつも思うことですが、あんなことも、こんなこともやってみたいと思います。今後の青年部活動に活かしていきたいと思います。