第6期研修チーム第6回研修会

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平成26年9月13日 ~9月14日
開催場所:富山市サンフォルテ、富山市サンシップとやま
講師:行松旭松堂 行松宏展、 栗林園 栗林満

行事内容

9月13日(土)

受付
開会式
和菓子作り講習
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呈茶・片付け
宿泊施設移動
懇親会

9月14日(日)

開会
茶道具講習
卒業茶会打ち合わせ・下見
閉会・解散

道具講習会.jpg

Report

石川南青年部 松岡 未果

研修チーム第6回研修会は、お菓子作りとお道具の扱い方を教えていただきました。1日目は行松さんによるお菓子作りでした。お菓子作りはてっきり主菓子の作り方を習うと思っていたのですが、今回は打ち物・すはま・生砂糖の3種のお干菓子作り方を教えていただきました。干菓子はなかなか教えていただく機会もないので、物珍しさもありとても面白かったです。打ち物は型もいろいろあって稲穂やタケノコ、貝、水面など季節感のある物や宝尽くしや源氏香、兎・縁起物の型などいろいろあってついついたくさんの型を試してしまいました。型に入れるときの力加減ひとつで程良くきれいに型からとれるもの、柔らかすぎて型から出すときに形が崩れてしまうものがあり、食べると口の中でほろりとほどけるもの、噛みしめるくらいしっかりしたものなどができました。力加減ひとつで本当に味わいが変わるのでベストな硬さできれいに型から出すのはなかなか難しいものでした。生砂糖は2色の材料を少しずらして折り重ねていくことでグラデーションがつけられているということが分かり驚きました。何より作りたては柔らかく、いつも食べているものよりも全然違う食感と味でおいしかったです。また、すはまはずっと作ってみたかったお菓子の1つだったのですが、今回作り方を教えていただけて本当にうれしかったです。こちらもほんのり温かいうちに食べるともちもちふわふわで本当においしかったです。3種とも粉の状態から作ったのでこれからは作り方を思い出しながら食べることができるので、お干菓子をいただくときの楽しみが1つ増えてちょっとうれしいです。ただ作りたてのおいしさを知ってしまったのでこのおいしさを求めてしまうかも・・と心配です。ちょっと贅沢な悩みができました。

2日目はお道具の扱いについて、栗林さんに教えていただきました。前回延期になった時からとても楽しみにしていたお道具についてのお話だったので、今回教えていただけて本当に良かったです。本当にお道具を大事に扱うということがどういうことなのかということを教えていただいたように思います。釜・茶碗・花入れ・水指・軸・風炉・香合・棗・茶杓それぞれのお道具にはそれぞれお茶をおいしくいただき、これからもより良い状態で使うために、使う前にはしっかりするべきことがあり、片づける時の片づけ方がありました。今までもそれなりに注意して扱ってきたつもりでしたが、そうそうと思うところもあり、目から鱗な部分もあり、栗林さんのお道具に対する思い・お道具愛と比べれば、遥かにまだまだな部分があったなと感じました。これからはお道具は単にお茶をいただくためのお道具ではなく、おいしくお茶をいただき、お客様を一緒におもてなしするパートナーとして共にあるという感じでお道具ひとつひとつに心を寄せてお道具とお付き合いしていきたいと思いました。

今回の2日間は、とっても充実して楽しい研修会でした。ブロックの役員の皆様にはこのような機会をいただき本当にありがとうございました。いよいよ研修チームも残すところあと1回、卒業茶会だけとなりました。回を重ね研修チームのみんなに会うたびに久しぶりと言って手を振って再会を喜べるのもあとわずかと思うと何となく寂しいきがしますが、次回の卒業茶会はおもてなしをするお客様もそして私たち研修チームも楽しめるお茶会になればと思います。

 

長野県青年部 宮島 陽子

女5人旅、車中では、話が尽きず、寄ろうと思っていたサービスエリアを通り過ぎたこと
にも気づかず、2時間ノンストップで長野から富山へ。
平成25,26年度の研修チーム、2年間で初めて、長野県からの研修生5名が一同に揃って1台の車で富山入りしました。

午後からの研修に備え、研修場所サンフォルテのおとなりの栗林さんおすすめのフレンチレストランへ。お料理も景色も抜群、さすがのチョイスです。これだけでも来た甲斐があったというものですが、午後はさらに素晴らしい体験が待っていました。
石川小松で最古の老舗菓子処「行松旭松堂」の七代目行松宏展さん、前ブロック長による直伝の和菓子作り体験。すはま、打ち菓子、生砂糖、沢山の種類の材料や道具をご用意いただき、私たちは準備されたものを言われたとおりに作業するのみという、本当にありがたい研修でした。が、しかしどうして、やはりなかなかプロのようには行きません。
味は美味しくとも形や色つけがなかなか難しかったです。途中、少し時間があったので、ちょっと独創的?な紫マーブルな蝶々の生砂糖を作っていましたら、行松さんには、こういう発想で作り出すのは、子供と外国人だと笑われましたが、いろいろと新しいものを作り出せるのもお菓子のいいところだなぁと改めて菓子の世界の奥深さを感じました。
そして、研修生同士、協力して手分けしてチームワークよく楽しく作業をできたことも、思い出の一つです。自分が標準語だと思っていた「ほとばす」が長野の方言だと知り、大変驚きましたが。

お菓子というのはお茶にかかせないものであり、お茶を引き立てたり、四季を彩ったり、
時には甘いもので疲れを癒したり、本当に沢山の魅力を持つ食べ物です。
今回は、改めてその魅力を知ることができ有意義な研修となりました。
いよいよこの研修チームでともに学ぶ期間も大詰めです。卒業茶会では、お世話になった先輩方への感謝を込め、集大成となる楽しい茶会になるようにがんばりたいと思います。
ありがとうございました。

 

富山青年部 酒井 史穂子

第6回研修会は、富山で開催されました。
1日めは行松旭松堂、行松宏展先生から和菓子作りを教わりました。富山青年部で
もお菓子作りの企画をしたことがありますが、その際はスタッフの一員として参加したたため、実際にお菓子を作る体験ができず、今回が初めての和菓子作り体験でしたので、わくわくしながら参加しました。
打ちもの、押しもの、すはまと三種類のお干菓子を作りましたが、どのお菓子も繊細さが要求され、時間との戦いという面もあり、また、根気も必要でしたが、行松先生の手際よいご指導のもと、楽しく作ることができました。作りながら漂ってくる和菓子の甘い香り、そして出来たてのお干菓子を味わうとおいしいこと!
作ったお干菓子は日持ちもするということで、その週のお稽古に持って行ったところ、社中の皆さんにとっても喜んでいただけました。

翌日は、栗林園 栗林満先生によるお茶道具の扱い方の講習です。
私は、特に釜やお軸の扱い方を勉強したいと思い、栗林先生のお話に耳を傾けました。お道具に触れることはとても緊張しますが、実際に触れることで自分自身に身に付くこと、また、良いものに触れ、目や感性を養うことが大切だということがわかりました。

研修の後は、卒業茶会に向けて、打ち合わせを行いました。
今回の研修を活かし、茶席担当では当日のお干菓子を手作りすることになりました。みなさん、期待していてくださいね!

2年間の研修チームとしての研修の機会も残りわずかとなってきました。
このような勉強の機会を与えてくださる多くの皆様に感謝し、これまでの学びをより一層充実させたものにしていきたいと思います。