茶道裏千家淡交会青年部北陸信越ブロック公式ホームページ

開講式・第1回研修レポート

北陸信越ブロック　高岡支部いみず野青年部
森口恵莉香

　
2月4日～5日に参加して参りました、第一回ＬＴ研修の報告をさせていただきます。

今回のＬＴ出向員は全員で30名、北は北海道、南は熊本と本当に遠方から集まっていらっしゃいました。前日はほとんど眠れず緊張と不安をかかえながらも、ワクワクと希望に胸を膨らませ、サンダーバード3時間あっという間の旅でした。いざ茶道会館に到着しましたら、一週間前に「親子ふれあい茶会」で御一緒させていただきました、同ブロック善光寺平青年部の前田さんとお会いし、不安と緊張はどこへやら、安心感でいっぱいとなりました。

開講式で私は、出向員を代表して委嘱書の拝受をさせていただきました。大変貴重な経験をし、新たな希望を感じながら、胸に込み上げる気持ちとともに身の引き締まる思いがいたしました。感無量とはこのことでしょう、大変感激いたしました。また御家元様より、「人の上に立つことばかりを考え頭でっかちになるのではなく、目を開き、耳を澄まし、出会うもの全てを受け止める柔軟性を忘れないでください。モアイ像のようになってはいけません。モアイ像には何の恨みもありませんが…。」と、時折ユーモアも交えつつ貴重なお言葉を頂きました。一生忘れることのできない時間となりました。
場所を移し懇親会では、皆様数時間前に初めてお会いしたとは思えないほど、和気あいあいと打ち解け、京の懐石を楽しみました。そして宿に戻り出向員初めての課題、代表幹事を選出しなければなりませんでした。初めてのことで戸惑いがあるかと思っておりましたが、集まるなり持ち寄った全国の銘菓を配り合い、その和やかなムードのままほんの５分ほどで幹事が決定いたしました…笑。
２日目は大徳寺を参拝し、その後茶道学校に戻りまして３分間スピーチを行いました。皆様のお話を聞かせていただきますと、やはり、23歳の私とは違い多くの人生経験をし、ここに来られた方々ばかりでした。私の先生は祖母であり、母は現在青年部の部長を務めております。今までは身内の存在が大きく、私がどれほど家族に支えられ守られてきたのか、環境に甘え気づけておりませんでした。社会においてもまだまだ勉強不足な私にとっては、皆様のスピーチを拝聴し一緒にお話をさせて頂くだけで、最高の人生勉強でありました。そして、今回の研修を通して、自分の無知さに気づき、広い世界を知ることができました。

この研修に参加させて頂けることが決まりましてから、本当にたくさんの方々から励ましのお言葉をいただきました。いつも支えて下さっている方々のご期待に添えられるよう、25期出向員の皆様と思いやりを持って、この一年を実のある年にしたいと思っております。今自分が、このようにして茶道に携わらせて頂けることに感謝し、初心を忘れず謙虚な気持ちで精一杯精進して参ります。