ご挨拶
今年度、茶道裏千家淡交会青年部北陸信越ブロックのブロック長の職を預からせていただいております 在田吉宏と申します。今年度は、「竹有上下節 〜未来をつむぐ〜」を北陸信越ブロックの活動テーマとして掲げ、活動しております。私たちが所属している淡交会のことや青年部の意義、活動の背景や目的について一つひとつ話し合い、立ち位置を含めて理解を深めながら活動をしていくことが、会の活性化や会員一人ひとりの成長につながり、ひいては未来の会の 発展、そして茶道の発展につながると信じております。
私自身、最初から青年部の活動に前向きだったわけではありません。たまたま参加するきっかけがあり、その際に背中を 押してくださった先輩方のおかげで活動を始めることができ、共に歩んだ仲間たちのおかげで心から楽しむことができました。
私たちを取り巻く環境は日々変化しています。その中で、これまでのやり方をただ踏襲したり、過去のファイルや 資料をそのまま使って運営を続けたりするだけでは、本来大切にすべき“本質”が次第に見えにくくなってしまう恐れがあります。この活動は誰のために行っているのか、なぜこの活動を始めたのかといった根本的な問いを見失い、効率や自己満足を目的としたお茶会や活動に陥ってしまう危険性すらあります。そうなってしまっては、淡交会青年部で活動する意味が薄れてしまうのではないでしょうか。
お茶を好きになるきっかけや、青年部に参加する理由は人それぞれです。お茶に対する知見の深さや広さも多様です。そうしたさまざまな背景や想いを持つ人々が集い、交流できる場こそが淡交会青年部であり、誰もがそのタイミングで楽しく参加できるようにするには、「この場は誰のために、何を目的として活動しているのか」を明確にすることが、より参加しやすい環境づくりにつながると考えています。
この2年間、北陸信越ブロックとしては、各青年部の活動に寄り添いながら、ICTスキルをはじめとした青年部活動や運営に必要な情報の共有・調整を積極的に行っていきたいと考えております。こうしたやり取りを有機的かつ継続的に行うことで、青年部間の連携と均衡を図り、各青年部が目指す活動をより実現しやすい環境を整えてまいります。
今後とも、皆様のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
茶道裏千家淡交会青年部北陸信越ブロック
ブロック長 在田 吉宏