北陸信越ブロック第10期研修チーム 第2回研修会 &参加レポート

令和3年7月24日(土)10:00~17:00
開催場所:研修Ⅰ:鎌仁別荘  研修Ⅱ:山崎吉左衛門邸
研修Ⅲ:卯立の工芸館、山田製紙所、今立五箇周辺
講師:石川製紙株式会社 石川浩氏、山崎吉左衛門氏
参加対象者:34名(青年部32名 講師2名)

行事内容〈研修内容〉

参加者内訳: 現地(研修チーム6名・役員10名)、ZOOM(研修チーム8名・役員8名)
①研修Ⅰ:越前和紙について「越前和紙の歴史と今、そして世界へ・・・」
②研修Ⅱ:「茶道具としての越前和紙 檀紙の歴史と伝統の継承について」
③研修Ⅲ(現地参加者のみ):卯立の工芸館見学、紙漉き体験、今立五箇散策

所感

研修Ⅰ・Ⅱは、現地参加とオンラインのハイブリット形式で実施しました。
ZOOM参加者には事前に資料を送付しました。
研修Ⅰ・Ⅱは、webカメラを利用しました。カメラとZOOMへの接続や操作にスタッフに必要であり、
ハイブリット形式で開催する場合は、人の配置やパソコンの準備、Wi-Fi環境の確認など準備が必要になると思いました。役員全体の協力が必要と思います。カメラ機材準備から操作まで役員の協力を得て、
トラブルなくすすめることができ良かったです。

会場の設定では、当初公的な会場を準備していましたが、コロナ感染拡大により、
開催日近くの時点で使用制限がかかり、使用できなくなりました。
公的機関の場合、コロナ禍の中では利用制限がいつ設定されるか不確定のため、会場選定に難しさを感じました。

開催方法(現地参集、ハイブリット、完全オンライン)の決定や準備が遅くなり、案内発出が遅くなったため、
今後計画を立てる際には気をつけていきたいと思います。
外部講師による越前和紙や檀紙に関する話はとても分かりやすく興味がわく内容となり、
多くの学びや新しい視点を持つことができました。

研修Ⅱは、講師と役員が対話形式で行いました。事前に打ち合わせをしていましたが、
他の会員からも事前に質問を受けておき、対話の内容に加え、構成を考えるのもよいかと思いました。

研修Ⅲは現地参加者を対象としし、紙漉き体験をおこないました。講師の話しだけではなく、実際に体験を
することで、物作りの工程を学び、手仕事の大変さを体験することで、紙釜敷などお道具として目の前に出て
くるまでに多くの時間や人の手が入っていることを知り、
お道具を大切に扱うきっかけにして欲しいと思いました。

ブロック役員や事務局のみなさんのご協力とご支援の上に、この研修会を開催できたことに感謝いたします。
また、コロナ禍の中、現地参加し仲間とともに時間を共有することの有難さを実感し、
共に学び合える機会を得られたことに感謝いたします。

Report

佐渡青年部 中川 森 さん

昨年秋に行われた前期研修チームの修了式に、オンライン上でだが立ち会えた。
そこで前期メンバーの話を聞いていたら、絶対参加したいと思い、今期の研修チームに参加を申し込んだ。

初めて参加した第一回は巻紙体験というものだった。
巻紙ってよく知らなかったが、今も本当に使われていると聞いて信じられなかった。
本当に地元の文房具屋さんで普通に売っていて驚愕した。
また、結果的に完全オンラインにはなってしまったが、
オンラインでも「体験」ができて充実した時間だった。
それに、自己紹介したりして楽しかったし、オンラインでも充分研修になると思った。
なにより、前期ではどうしても多くの人が何度か欠席してしまっていたようだが、
今期のように現地参加できない時でもオンラインで参加できるのは、とても恵まれた事だと思った。
しかし、この第二回に現地参加してみたら、オンラインより遥かに充実していた。
当然と言えば当然だろうが、オンラインであれだけの経験に満足してたので、うっかり感激した。

オンラインでも工夫して体験できることもあるが、できないものもある。
今回は紙漉き体験だったが、これはさすがにオンラインではできない。
それから檀紙も、多くの商品を手に取って見せてもらえたが、高価なものなのでこれもオンラインでは難しい。
それだけではない。メンバーとの交流だ。学んだこと体験したことについて、参加者と笑ってしゃべれる。
些細な話、くだらない話を、オンラインで挙手してフォーカスされて発言するのは困難だが、
移動中、食事中、なんなら体験中でさえ、誰かとしゃべりながら過ごしている。

人と一緒に学んでる、という実感。本来なら茶歴に差がある者同士、
特に僕は茶歴ゼロで気後れするはずの中、同じ境遇、同じ目線で経験を、時間を共有でき、おしゃべりする。
知らない内に、どこか同期感のようなものが潜在意識に共有され、
結果的にいつの間にか茶歴先輩であるはずのメンバーからさりげなく、遠慮なく、茶道についても学んでいる。
オンラインとは決定的に違う経験。すごく自然で簡単なことだった。
誰かに作られた時間ではない、与えられた時間ではない、自分たちが過ごした結果発生した無意識的な時間。
ずっと、一秒一秒が有意義だった。しかしながら、現地で参加したのは高岡青年部3名、福井青年部2名、佐渡青年部1名と少なく、残念でもある。できれば全員で現地参加したい。

ハイブリッドは素晴らしいと思った。それでもやっぱりオンラインとの圧倒的な違いを思い出した。
「オンラインでいい」ではなく、「できれば現地で参加したい。現地が無理ならオンラインで参加しよう」なんだ。
当たり前のことだが、改めてそう感じた。こんな機会を与えてくれた研修チームに感謝しかない。

 

富山青年部 塚本 昌紀さん

今回、zoomにて第2回ブロック研修に参加させていただきました。
前回都合で参加できなかったため、初参加となりました。
運営の皆様におかれましては、現地とzoomのハイブリットでの開催で大変だったかと存じますが、
コロナ禍におけるご配慮、誠にありがとうございます。
ふだん、仕事で越前市エリアには足を運んでいますが、
越前和紙の歴史に深く触れる機会はなかったので、石川先生のお話は大変勉強になりました。
また、貴重な資料をお見せいただき、誠にありがとうございました。
実際に、大瀧神社や岡太神社にも改めて足を運んでみたいと思いました。
次回の研修では、ぜひ実地研修に参加したいと思います。

石川南青年部 道越 江里奈さん

今回第2回研修会に参加させていただきました。

前回の研修に引き続きZoomでの参加となりましたが和紙について貴重なお話を聞く機会となりとても充実した時間でした。

まずいただいた資料が和紙で作られており、日常で何気なく使用している紙が和紙になるとこんなにも雰囲気が違うのかと驚きました。研修では、越前和紙について歴史や漉き方の技法などについて学ぶことができました。古くからの歴史がある越前和紙が時代の変遷とともに様々な進化・挑戦を続け、世界に発信されていることが本当に素晴らしいと思いました。インテリアや芸術作品との関りも深いということも知りましたが前回の研修と併せ、越前和紙で巻紙の手紙を書いてみたいと思いました。

ハイブリット研修は現地に行くことができない場合も研修に参加することができ、大変ありがたい制度でした。次回の研修では、ぜひ実地研修に参加して講義と体験を通してより学びを深めたいと思いました。