行事名 和菓子作り
開催日 令和7年 9月14日(日) 12:00 ~ 17:00
開催場所 富山県民共生センター サンフォルテ
参加者数 青年部 8名
講師 清進堂 上野 康浩 様
行事内容
日本には古くから「茶の湯」の文化がある。茶室の設え、お茶、点心などお客様を思い、おもてなしする素晴らしい文化である。この文化の中で大事な要素の一つである茶菓子に焦点を当て、和菓子作りを行い和菓子の持つ背景や技術を体験した。和菓子作りと言えば上生菓子や練り切りを用いて、花や動物などを造形することを思い浮かべると思う。しかしこの行事では、あんこや求肥のような素材の仕込みを体験した。今回は粒餡、こし餡、求肥の3種類の仕込みを行った。3つとも制作過程の中で待つ工程が多いため、同時進行で作業を行った。当日講演会資料(制作手順)をいただき、上野先生が仕込みをし、会員は仕込み中の所作の意味や注意点を聞くという実演講義スタイルで和菓子について学んだ。
所感
和菓子作りは和菓子作りでも、素材の仕込みという貴重な経験ができ、大変有意義であったと感じる。私自身、練り切りを使い造形を行うと思っていたが、「あんこの仕込みなどはどうか」と先生から提案いただいたときは心が踊った。会員の中でも興味を惹かれる者が多く、普通の体験会ではできない青年部だからこその講義であったのではないかと感じる。講演会の中で、例えば求肥作りのなかで求肥粉と水を混ぜ、もちのようになった物に砂糖を加える。このとき「塩梅」で調整用の水を加えるとあったが、この「塩梅」という言葉が頻繁に出てきた。これはその日の気温や湿度によって状態が変化するため、規定の量では無く感覚で調整するとおっしゃっていた上野先生自身も修業時代は、具体的な数字で表わされるのは無く、肌感覚で覚えろと言われたそう。そんな中でもいつも変わらないおいしい和菓子を提供する職人の繊細さと正確さを感じられる時間だった。




