令和6年度卒業茶会

 

行事名  令和6年度卒業茶会
開催日  令和6年11月3日(日)11:00~14:30
開催場所 円山庵
参加者数 青年部会員11名

行事内容

今年の12月末で青年部をご卒業される会員をお招きして卒業茶会を開催しました。茶会は、初炭、点心の後、続きお薄という流れで行い、濃茶は各服点としました。

待合には、教道宗育和尚お筆の「福如雲」の短冊を掛けました。本席には小林太玄和尚お筆の「寿山萬丈高」を掛け、お花は浜菊、ズイナ、見返り草を生けました。

席入りの後、初炭手前で炭を継いで、火が起こるまでの間、点心を召し上がっていただきました。中立ちの後、各服点で濃茶を差し上げ、続いてお薄を差し上げました。お道具は青年部活動で使用した数々の思い出の品で揃えました。茶会の後、ご卒業される方に感謝状をお渡ししました。

 

 所感

例年、卒業茶会は12月に開催していますが、今年は諸事情により11月に開催することとなりました。前日の天候が雨で心配でしたが、当日は天高く青空の広がる気持ちのいい快晴となり、呉羽山の山中にある円山庵は日当たりもよく、吹き通る風を心地よく感じながら過ごすことができました。

初炭では、しっとりとした手前で炭が継がれていくのを見ているうちに、日々の慌ただしい時間から、段々と秋の装いに衣替えをしている呉羽山の清らかでゆったりとした時間の流れの中に感覚が溶けこんでいくかのような気持ちになりました。その後、盛り付けも美しい万里摩理のお弁当に煮物碗と八寸をお出しして、ノンアルコールの飲み物で一献差し上げました。

中立ち後は、感謝の気持ちを込めて、各服点により、お一人に一碗ずつ濃茶を練って差し上げました。その後、和やかな雰囲気のなか、薄茶を差し上げました。

今回ご準備したお菓子はすべて会員の手作りでした。主菓子にお出しした亥の子餅は、中に大きな栗が隠されており、餡の甘さとのバランスが絶妙で、その美味しさにお客様はみな驚いていました。干菓子には、有平糖の千代結びと、琥珀糖の紅葉とイチョウをご用意しました。柚子など色々な風味で仕立てた琥珀等は色合いも美しく、お客様からは大変喜ばれました。

そいて、茶会の最後にご卒業される会員に感謝状をお渡ししました。これまでの思い出とともに、青年部行事にご尽力いただいた先輩への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。