北陸信越ブロック第12期研修チーム  第2回研修会

 

開催日程:

令和7年6月21日(土)13:30~17:00
令和7年6月22日(日)9:00~11:05

開催場所:石川県青少年総合研修センター  ユースバルいしかわ

宮﨑寒雉庵

参加者数:第12期研修チーム 12名
講師:研修Ⅰ 株式会社金澤茶舗 上林金沢茶舗 代表取締役 織田 総 氏

(ブロック副幹事長、第29期全国委員補、石川青年部元部長)

研修Ⅱ 釜師 十五代 宮﨑 寒雉 氏

(第25期全国委員補、元副ブロック長)

研修Ⅲ 副ブロック長 石川南青年部 岩谷 樹

研修Ⅳ、Ⅴ 釜師 十五代 宮﨑 寒雉 氏

(第25期全国委員補、元副ブロック長)

研修Ⅵ 株式会社能作 代表取締役社長 岡 能之 氏

(ブロック副幹事長、第30期全国委員補、石川青年部現部長)

 

研修内容

研修Ⅰ 「抹茶のおはなし」

普段飲んでいる抹茶の知識を深める。お茶の種類、茶畑や製法、茶銘の決め方などを学ぶ。また、実際に臼でお茶を挽き味わう。

研修Ⅱ 「青年部活動の楽しさ」

青年部OBより現役時代に経験した研修や青年部運営、築いた友情などを学び、青年部の楽しさや、やりがいなどを考える。

研修Ⅲ 「青年部行事実施の流れ」

青年部で行事を行う際の流れを把握し、それに合わせて役割分担したり、会議日程を調整したりできるようにする。

研修Ⅳ、Ⅴ 「工房見学」「茶の湯釜の文化について」

前田家の御用釜師として、裏千家四代仙叟居士と加賀の茶の湯釜制作を開始した、その三百五十年の歴史と釜の基本知識を学ぶ。

また、工房見学により実際の制作現場を肌で感じる。

研修Ⅵ 「金沢の漆器文化と蒔絵体験」

安永九年(1780年)より続く金沢の漆器文化を学び、実際に蒔絵の絵付けを体験する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Report

長野県青年部 飯塚仁美さん

石川県で行われた第二回研修に参加いたしました。お抹茶のお話し、お釜についてのお話と工房見学、蒔絵体験でお盆作りを行いました。蒔絵体験は非常に細かい作業で、漆を塗る所が難しかったです。漆の上に色のついた粉を蒔くのですが、一発勝負との事…ドキドキワクワクしながら作業しました。蒔き終わり、粉が刷毛で払われた瞬間に現れた模様にはとても感動しました。講師の方から直接お話しが聞けるとても貴重な時間となりました。今回の研修を通して、日頃お稽古などで使用しているお抹茶、お釜、お道具の蒔絵などについて、制作された方の想いやその背景などを心に感じながら茶道を楽しみたいと思いました。次回の研修で早くも折り返し地点です。研修チームの仲間と協力し、切磋琢磨しながら成長していけたらと思います!

 

長野県青年部 大越麻衣子さん

第2回研修会は石川県金沢市で開催されました。抹茶に関する知識を深めるほか、茶の湯釜の工房見学や蒔絵体験など、貴重な体験を通してとても充実した時間を過ごすことができました。
中でも特に印象に残っているのは蒔絵体験です。漆の扱いが難しく、職人の技術の高さに改めて感銘を受け、日本の伝統技法の素晴らしさを実感しました。
また、前回よりも研修チームや役員の皆さんとより親しく交流することができ、楽しく有意義な2日間となりました。今回の研修で得た学びや気づきを今後の活動にしっかりと活かし、自身の成長にも繋げていけるよう努めてまいります。

 

福井青年部 島田園子さん

「鉄器の工房を見学してみたい」という漠然とした憧れがあったので、宮﨑寒雉さんの工房見学を楽しみにしていました。いつからあるか分からないという鋳物砂、蓄積された木の型。400年続けてきたもの作りの精神を肌で感じ、畏敬の念を抱きました。何よりも寒雉さんの、錆びた釘や鉄くずが大好きだという人柄が、作品に表れるのだろうと思いました。制作過程も見てみたいです。また、庭石や料理屋の鉄板にまで作品を広げていることに驚きました。伝統を守りながらも既成概念にとらわれず、おもしろいものを作っていくという姿勢を、茶道でも日々の生活でも、活用していきたいと思います。