近畿第三ブロック研修会_ブロック間交流レポート

2019年9月22日(日)@デザイン・クリエイティブセンター神戸KIITO(神戸)

参加報告

富山青年部 松井美紀

次の日に台風が来る予報のどことなく落ち着かない9月22日 日曜日の朝に、
私は近畿第三ブロック 令和元年度 ブロック研修会に参加いたしました。
10時からの受付・呈茶に間に合うように、会場であるデザイン・クリエイティブセンター神戸KIITOへ向かいました。
最寄駅から会場までは歩いて20分弱で、グーグルのナビシステムに従って歩いていきました。
とても大きな幹線道路。高いビルが立ち並び、公園が整備された都会的な街並み。
その公園の中に阪神・淡路大震災のモニュメントがあり、
この素敵な街は一度大きな災害にあったのだということを思い出させました。
古いけれど新しい雰囲気の会場。KIITO(生糸)というその名の通り、輸出生糸の検査所をリノベーションしたものだそうです。
今回のテーマ「つたえる 結ぶ。語り合う」にふさわしい会場だと思いました。
1階の会場内には阪神・淡路大震災当時の資料が展示してありました。
会場内の一角に糸巻きなどが飾られた呈茶スペースがあり、
カラフルで楽しい主菓子とお抹茶をいただき、一息つくことができました。

11:00から開会。続いて宮本尚寛様による総本部報告、全国代表者会議 奥山卓議長による全国委員会助言。
近畿第三ブロックのL・T出向者の方によるL・T報告。
おいしい昼食をいただいて、同じテーブルの皆様とも打ち解解けたところで午後からのスケジュールとなりました。
講演会として東京国立博物館名誉館長 矢部良明様による「織部が目指した利休とは」を興味深く聞きました。
利休の茶数寄に期待すること、もしくは提案。それを体現した織部が天下一宗匠の称号を得たこと。
たくさんのお話から、利休や織部についての理解を深めることができたように思います。
また、講演の終わりごろに名物茶器たちのスライドを拝見することでき、あっという間に時間が過ぎていきました。

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次に、同じテーブルについている皆さんとの「ディスカッション」が設けられており、
それに先立ち神戸第一支部 副支部長の山本義和様から「一盌のもつ力 阪神・淡路大震災より」というテーマで講義をいただきました。
会場に展示してあった資料。会場まで、大変短い距離ですが歩いて街並みを拝見したおかげで、
山本様のお話を近い距離感覚で拝聴することができたように思います。
また、大変つらい体験とは思いますが、体験された方から直接お話を拝聴し、
その言葉の持つ力強い説得力で茶道を通しての様々な支援、
「一盌のもつ力」についてとてもよく理解することができました。
その後のディスカッションでも、より実際的に考え、発言することができたように思います。

2020年は阪神・淡路大震災の発生から25年の節目に当たる年です。
「つたえる 結ぶ。語り合う」というテーマの研修会に参加し、
遠くに感じられる阪神・淡路大震災のことを考える良い機会をいただきました。
また、布野真依子ブロック長、高田貴美子副ブロック長、
他ブロック担当の奥田真奈美副幹事長をはじめとした近畿第三ブロックの皆様には、大変よくしていただきました。
翌朝の帰りのサンダーバードのご心配までしていただき、茶道でしか繋がりのない私に、
本当に皆さん優しくてくださり、感動しっぱなしの研修でした。
本当にありがとうございました。

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