第56回東海ブロック研修会

行事名  第56回東海ブロック研修会
開催日  令和5年5月13日(日)9:15~16:30
開催場所 臨済宗方広寺派大本山 方広寺
参加者数 計 174名

行事内容

テーマ 「みんなが笑顔で一碗を」~嬉しい・楽しい・感謝~
サブテーマ Gateway to the future 見つめよう今 そして未来へ

9:15~12:00 ウェルカム呈茶・昼食(精進料理)
12:00~12:20 開会式
12:25~12:55 研修Ⅰ 総本部報告
12:55~13:20 研修Ⅱ 全国委員助言
13:20~13:30 研修Ⅲ L・T出向員報告
13:45~14:25 研修Ⅳ 座禅体験
14:40~15:40 研修Ⅴ 講話
16:00~16:10 コンペティション発表:茶会の企画コンペティション
16:10~16:30 閉会式
懇親会(オプション)

参加者報告

福井青年部

あいにくの雨でしたが雨によって山深いお寺の新緑が映えていました。会場は浜松市の西の端で福井からは3時間半ほどとアクセスはよかったです。北陸信越ブロックからは新潟青年部の薄田さんと参加しましたが、新潟と福井では経路が全く違うので現地集合としました。駐車場からお寺の受付までは1km弱があるので駐車場で希望すれば車で送っていただくことも可能でしたが、ちょうど雨もやんでいたので五百羅漢を見ながら歩いていきました。駐車場からの道中の要所に案内の方が立っておられたので迷うことなく受付まで行くことができました。

お寺の中は渡り廊下でつながっており、雨に濡れる心配はありませんでしたが迷路のようでした。しかし、ここでも要所に案内の方が立っていたり、案内の貼り紙などがあって迷わず目的地に行くことができました。見える距離に案内の方がいらっしゃるというのはとても心強かったです。

今回がコロナ禍になってから初めて対面開催された東海ブロック研修会でしたので、例年2日のところを1日に短縮されていましたが非常に濃い内容に凝縮されていました。参加者数も当初予定から増えたそうで会場の大きさなど考慮することが増えたかと思いますがそのようなことは全く感じない研修でした。

受付後のウェルカム呈茶は学茶の先生が担当されており、浜松地区の大学の学生さんがお運びやお点前などをされていました。東海ブロックは親支部と青年部が非常に仲がよいそうで、青年部の行事にご理解いただいて強力なバックアップをしていただける関係はとても良いなと感じました。また、メイン会場横では「茶会の企画コンペティション」が行われていました。東海ブロックでは毎回研修会の時に青年部対抗でコンペティションが行われており、今回は茶会の企画をポスター1枚にまとめてよいと思った企画に投票するというものでした。どの青年部も工夫を凝らした企画で移動茶室が来るというもの、なぞ解きをするもの、電車の中で呈茶するものなど、どの企画も参加してみたいものばかりでした。

研修ではお寺の本堂で座禅体験の後に方広寺管長の安永老師の法話を拝聴しました。お寺での座禅体験は今回が初めてでしたが静かに降る雨の音を聞きながら自分と向き合う貴重な時間になりました。

さらに、当初の案内にはなかった懇親会も用意いただき、有志の方のみの参加でしたが50名ほどと大勢参加されていました。

あっという間の研修会でしたが、東海ブロックの方、他ブロックの方とも交流を深めることができました。

前後泊の宿泊や急遽懇親会を設定していただくなどご準備大変な中温かく迎えてくださった東海ブロック、浜松青年部の皆様ありがとうございました。

 

参加者報告

新潟青年部 薄田浩子

この度、ブロック間交流として東海ブロック研修会に参加してまいりました。参加したきっかけは昨年一年間、LT出向員研修(リーダーシップ・トレーナー)に参加し、全国各地に仲間ができたので、久しぶりに友人たちに会いたくなったからです。他ブロックの研修会には初めての参加でしたが、ブロック間交流として全国から沢山の方が参加され、企画された研修内容も充実しており、楽しく過ごすことが出来ました。

まず午前の浜松青年部による呈茶で印象的だったのが、学校茶道との連携により点前とお運びが学生からなるお席だったことです。学生といった若い茶人で構成された呈茶に対して、茶道の明るい未来を感じられ、ほほえましく思いながら一服を頂くことが出来ました。

研修では、第34期L・T出向員による研修報告があり、昨年一年間の自分たちの活動を上手にまとめてくれた東海ブロック4人の仲間に対してありがたく思うとともに、懐かしさを感じることができました。

その後は、会場である方広寺の僧侶さんから本格的な座禅体験を指導していただき、何も考えずにひたすら自分と戦う時間を設けることで、無になる境地を体験しました。また邪念や心の緩みが生まれた際に、自ら僧侶さんに志願して棒状の警策(きょうさく)で体を叩いてもらうことで気持ちがすっきりすることも驚きでした。座禅の後は、方広寺管長さまから法話をお聞きしました。管長さまは多くの禅語を用いて話してくださり、その中で必要だと思ったのが「良質転化」という言葉です。これは「量の蓄積は質の転化を呼ぶ」というもので、茶道の稽古も繰り返し行うことで点前の順序を覚えられるだけでなく、作法も綺麗になっていくことだと思いました。

研修の中で、これはいいなと思ったのが東海ブロック研修会では恒例だそうな「茶会の企画コンペティション」です。「初めて茶道をやる人を募集するならどの茶会の企画ポスターが一番良いか?」という名目で、各青年部が渾身のポスター一枚を作り上げ、参加者全員からなる投票でコンペを行い、競い合っていました。仲間をつくっていくことはとても大事なことなので、ぜひ北陸信越ブロックでも取り組みたい活動だと思いました。